多様な設備が使える地域交流施設

親も子どももリフレッシュできる 並木公民館の「おやこの遊びひろば」

川口市の子育て支援事業として市内各所で行われている「おやこの遊びひろば」は、乳幼児を抱える親にとってオアシスのような空間だ。子どもを楽しく遊ばせつつ、育児仲間との交流を通して気分転換を図れる。JR「西川口」駅から徒歩7~8分の所にある「並木公民館」で、その様子を見学させていただくとともに、担当保育士の塩中さんと、川口市子ども育成課の吉田さんに活動内容を伺った。

身近な子育て情報交換の場や、ママたちのリフレッシュの場に

並木公民館
並木公民館

――市内各所で実施されている「おやこの遊びひろば」について、その目的や役割などを教えていただけますか?

吉田さん:お子さんに楽しく過ごしてもらうこと、そして親御さんのママ友作りや息抜きの手助けになることが目的です。広いスペースにマットを敷いて、すべり台や積み木、おままごとセット、絵本など多種類のおもちゃを用意。未就園児が楽しく遊べて、親御さんも安心してくつろげる、子どもと親の両方にとってリフレッシュできる場を目指しています。

塩中さん:親御さん同士の情報交換の場にもなっています。部屋の中に、保育園や幼稚園の紹介冊子や案内や育児相談の窓口案内などを置いているので、それを見ながら「幼稚園どうする?」なんて話をされている方も多いです。

吉田さん:何度も来ていただくとだんだん顔見知りが増えて、お母さん同士で仲良くなり、自然と情報交換が生まれてきます。一人でネットを調べるより、人と話す方が気分転換にもなりますよね。

子どもを遊ばせながら気軽に手に取れる、育児関連の冊子やチラシ
子どもを遊ばせながら気軽に手に取れる、育児関連の冊子やチラシ

――どこの「おやこの遊びひろば」にも、専門のスタッフさんがいるのでしょうか?

吉田さん:安心して利用いただくため、どの施設にも必ず保育士についてもらっています。「子どもがなかなかご飯を食べてくれない」とか「歯磨きを嫌がる」といったちょっとした悩みなら、遊びに来たついでに雑談のような感じで気軽に相談していただけます。「並木公民館」の「おやこの遊びひろば」は、先輩ママでもある塩中さんが担当されています。

無料・予約不要・出入り自由で気軽に使える

保育士の塩中さん
保育士の塩中さん

――「おやこの遊びひろば」の魅力は何でしょう?

塩中さん:一番は無料ということですね。仮に100円だとしても、毎週かかると負担になりますから。しかも予約不要で出入り自由なので、気軽に利用していただいています。

吉田さん:あとは、公民館などを利用していることですね。川口市は広いので、大きな子育て支援の拠点施設だけでは全エリアをカバーしきれません。ですが公民館は市内各所に散らばっているので、毎回遠いところまで足を運ぶ必要がありません。開催スケジュールを見て「この日はここ、次の日はこっち」と行く場所を決める方が多いですね。みなさん上手に使い分けていらっしゃいます。

親子でリフレッシュできる、広々とした開放的な空間
親子でリフレッシュできる、広々とした開放的な空間

――並木公民館の「おやこの遊びひろば」の利用状況を教えてください

塩中さん:季節や天気によって大きく違いますが、平均的な利用者数は1回15~16組です。

――どのような目的で参加される方が多いのでしょうか?

塩中さん:あくまでも私の印象ですが、友だち作りと気分転換を目的に来られる方が多いと思います。やはり家でワンオペ育児となると、苦しくなってしまうので。あとは、歩けるようになったけど外で遊ぶにはおぼつかない時期の子どもを、「思う存分歩かせてあげたいから」と来る方も多いですね。さまざまな家具があるおうちと違って、ここは広々としていますから。

手遊び、お歌、絵本の読み聞かせなどを実施

子どもが興味を持ちやすいよう、部屋の端に並べられた絵本
子どもが興味を持ちやすいよう、部屋の端に並べられた絵本

――並木公民館の「おやこの遊びひろば」では、主にどんな活動をされているのでしょうか?

塩中さん:基本は「サークルタイム」といって、手遊びやお歌、絵本の読み聞かせなどをやっています。他には月に一度、その月に誕生日を迎えた子どもたちのお誕生日会をやっています。手形を取って、みんなでハッピーバースデーを歌うんです。地震、火災、竜巻などさまざまな想定の避難訓練も毎月行っています。このひろばでは靴を脱いでいるので「ちゃんと靴を履いて逃げましょう」とか。日頃から訓練することは利用者の方にとってもいいことだと思います。

活発に動く子も、のぼったりくぐったりできる遊具で遊べる
活発に動く子も、のぼったりくぐったりできる遊具で遊べる

――通常行っている活動外に、季節の催しなどあればご紹介ください

塩中さん:月に1度、「あそびましょう」という季節を意識したイベントを行っています。折り紙や工作でハロウィンの飾りを作ったり、運動会のようなことをしたり、内容はいろいろです。工作は、家でも楽しめるよう身近な素材で作れるものを心がけています。

吉田さん:「おやこの遊びひろば」の一環として、年に5回参加者を募って、公開研修会を行っています。体操の講師を迎えて親子で体を動かしたり、離乳食についての講座を開いたりと、親御さんが育児に関する学びを深められる内容にしています。

おもちゃも自由に使える
おもちゃも自由に使える

――「おやこの遊びひろば」で心がけていることがあれば教えてください

塩中さん:気を付けているのは、初めていらしたお母さんがひとりぼっちにならないこと。お子さんの年齢が近いお母さんとつなぐなどして、まずはお母さんがこの場に来ることを楽しめるよう心がけています。もちろん、子どもたちが安全に遊んでいるかどうかにも目を配っています。子どもとお母さん、両方がストレス解消できるよう手助けになればと思っています。

★並木公民館に来ていたママたちに聞きました!

充実したおままごとセットもある
充実したおままごとセットもある

――「おやこの遊びひろば」を利用されてみて、いかがですか?

Aさん:こういった他の子がいるところに来ると、子どもは一人で遊ぶよりいろいろ刺激されるみたいです。それに家で子どもと2人きりだときついので、ここに来ることは私自身の気晴らしにもなっています。

Bさん:今日連れてきている子どもは2才2カ月。だんだん眠る時間が短くなってきて遊びたがるようになったので、こういった場所はとてもありがたいです。ここに来ると時間があっという間に過ぎる気がします。

Cさん:子どもを楽しく遊ばせたいのが一番の目的ですが、自分の気分転換も兼ねてここにきています。他の子がいると順番を待つことを覚えたりできるので、そういった意味でも大切な場所だと感じています。

好奇心を刺激するトンネルやボール
好奇心を刺激するトンネルやボール

――周辺の子育て環境はいかがですか?

Aさん:恵まれた環境だと思います。ここの目の前にある「並木町東児童遊園」にはよく来ます。あと「イオンモール川口前川」には室内遊園地があって、雨の日でも子どもを遊ばせられるのが助かります。

Bさん:緑が多くていい所。遊ばせられる場所も「並木町東児童遊園」と「中青木公園」はしょっちゅう利用しています。

Cさん:子どもを遊ばせられる公園にも困りませんし、子育て家庭には住みやすい街ですね。「川口クマさん保育所」に併設されている支援センターもよく利用しています。

並木公民館に隣接する「並木町東児童遊園」
並木公民館に隣接する「並木町東児童遊園」

親も子どももリフレッシュできる 並木公民館の「おやこの遊びひろば」
親も子どももリフレッシュできる 並木公民館の「おやこの遊びひろば」

並木公民館 おやこの遊びひろば

川口市子ども育成課 育成係 吉田さん
保育士 塩中さん
所在地:埼玉県川口市並木2-8-2
電話番号:048-251-2288
URL:https://www.city.kawaguchi.lg.jp/kosodate_gakkou/kosodatehenoshien_guidebook/2/17260.html
※この情報は2018(平成30)年10月時点のものです。