INTERVIEW
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さいたま市立浦和別所小学校インタビュー

さいたま市立浦和別所小学校 校長 福原秀夫先生

「武蔵浦和」駅の東側にある「さいたま市立浦和別所小学校」は、駅の北東側を主な学区とする、児童数約800名ほどの小学校。近年はマンション増加にともなって児童数も増え、2012(平成24)年には校舎のおよそ半分にあたる西校舎部分を建て替えるなど、環境の整備も進められている。今回はこちらで校長を務める福原秀夫先生に、学校の特徴と地域の魅力について、お話をうかがった。

「さいたま市立浦和別所小学校」はこの地域でも古くから続く伝統校ということですが、どのような歴史を辿ってきたのでしょうか?

浦和別所小学校 校長インタビュー

もともと、本校の元となる「六辻(むつじ)尋常高等小学校」という当時の小学校にあたるものがあり、本校の場所には、1934(昭和9)年に「六辻尋常高等小学校分教場」というものができました。それが1938(昭和13)年に新しい小学校として独立して、「六辻第二尋常小学校」となりました。それが、本校の始まりで、2014(平成26)年で77年目になります。

現在の児童数はどのぐらいでしょうか?

浦和別所小学校 校長インタビュー

2014(平成26)年6月現在、児童数は831名となっております。それを聞いて皆さん、規模の大きな学校とおっしゃいますが、「武蔵浦和」駅の周辺にある小学校は、どこも同じくらい規模の大きな学校になっております。そのなかでは本校は比較的、定員にまだ余裕のある学校かと思っています。

学区はどのように区別されているのでしょうか?

別所沼公園

本校の学区は南北に非常に長く、「別所沼」の辺りから駅の周辺、さらに駅の南まであります。主に線路の東側となりますが、線路の西側も一部学区となっています。

学校教育目標等についてお聞かせください。

浦和別所小学校 校長インタビュー

教育目標としては、「すすんで学ぶ子」、「あいさつができる子」、「つよい体をつくる子」ということを掲げております。そのなかでもとくに私は、「あいさつができる子」ということに力を入れております。

浦和別所小学校 校長インタビュー

「子どもたちにコミュニケーション力が足りない」ということは、昨今叫ばれているところかと思いますが、やはり「あいさつ」というのは、コミュニケーションをとっていくツールになるものと思いますが、同時に“人としての基本”だと思っています。世の中、「グローバル化」という事もよく言われていますが、やはり子どもたちが世界に羽ばたくには、コミュニケーション力が必要です。でも、その基本となるのは、最も身近なところにある、日々の“あいさつ”だと思うわけです。

学習面で特徴的な点はありますか?

浦和別所小学校 校長インタビュー

本校では伝統的に、国語教育に力を入れて取り組んできております。ここ数年は、とくに「伝え合う力」という点を重視しておりますが、さいたま市の研究校ということで頻繁に委嘱を受けてきております。先生方はそのたびに、授業の新しい方法や力を注ぐ視点を明確にして研究しております。

日常的には、毎週水曜日の朝に「国語タイム」を設けており、漢字の書き取りや、さいたま市の「基礎学力定着プログラム」に沿った問題を解いたりしています。また、金曜日の朝は「読書タイム」としております。 このほか、国語に関する行事として、「詩を楽しむ会」というものがあります。学期ごとに一度、全校児童が体育館に集まって、詩を群読していきます。たとえば宮沢賢治の「雨にもマケズ」などの詩を暗記して、群読するわけです。これを1年生から6年生まで、それぞれの学年で発表する詩を決め、お互いに披露していきます。

算数については、他校と同様に少人数での指導も行っていますが、これは単元によって指導形態を変えながら進めています。必要に応じてクラスをふたつに分けて少人数指導にしたり、ふたりの教員でひとつのクラスを指導するチームティーチングにしたりしております。

年間行事について、特徴的なものがあればお聞かせください。

浦和別所小学校 校長インタビュー

学区内にある「別所沼」に、1年生から6年生までの「たてわり班」で徒歩遠足に行くというものが、ユニークな行事かと思います。「別所沼公園」でお弁当を食べて、少し遊んでから帰ってくるという催しを毎年5月に行っています。このときには、上級生が下級生の面倒を見たり、下級生はその指示に従ったりという姿も見られます。異年齢の子ども同士のふれあいという面でも、このたてわり遠足は有意義な機会になっているものと思っています。

浦和別所小学校 校長インタビュー

このほかには、音楽会を毎年11月の学校公開日に行い、たくさんの保護者の方に見に来ていただいております。学校行事としての運動会は9月に開催していますが、11月には地域の方々が主催の運動会もあります。この件については、また後でふれさせていただきます。それから、これは行事ではないのですが、西校舎を新しく建て替えた時に縄文土器が出土しています。今も6年生の「総合的な学習の時間」を使って、毎年縄文式土器作りをしているというのも、面白い点かと思います。

浦和別所小学校 校長インタビュー

実際にひとりひとり粘土で土器の形を作り、文様を付けて、校庭の真ん中で野焼きをして、作ったものは持ち帰りますので、子どもたちにとっては良い記念になるかと思います。縄文の昔から、ここは住みやすい場所だったということなんでしょうね。

クラブ活動などについて、特徴的な点があればお聞かせください。

浦和別所小学校 校長インタビュー

人数が多いものとしては、課外のクラブになりますが、「金管バンドクラブ」があり、7月には中山道の「浦和まつり 音楽パレード」に毎年参加しています。そこでの演奏と、12月にある、管楽器連盟が主催する発表会への出場が、大きなものになっています。ほかにも、日頃から地域にお呼ばれして、演奏したりもしております。地域の方には、なにかとお世話になっていますので、このような形で還元できれば、と思っています。

また、4年生以上が全員参加するクラブ活動もあります。こちらではローラーブレード・一輪車クラブ、バトンクラブ、科学クラブ、サッカークラブなどが人気です。本校にはグラウンドの周りを囲むように、コンクリートで固めたローラースケートコースが整備されており、これも他には無いものだと思います。

2012(平成24)年には新しい西校舎が完成したそうですが、
こちらの特徴について教えてください。

さいたま市立浦和別所小学校

西校舎は耐震性の関係で新しく建て替えになりましたが、木をふんだんに使った校舎になっている点が、大きな特徴かと思います。この木については、埼玉県産の杉材を使っていますので、香りが今も残っています。 新しいからと言って特別な施設があるという訳ではありませんが、新校舎は今は3年生と6年生が使っていまして、3年間のうちに1回は新しい校舎を経験できるようにと配慮しています。

東校舎については、建て替えはしておりませんが耐震性は保たれております。体育館も2013(平成25)年に耐震補強工事を終えておりますので、安心してお子さんを通わせていただけると思います。

大きな学校ならではのメリットは、
どのような点にあると感じられていますか?

浦和別所小学校 校長インタビュー

人数が多いことのメリットには、ひとつは、「友達がたくさんできる」という点があるかと思います。いろいろな友達と交流できるということは、本校においても大きなメリットになっているかと思います。 また同時に、人が多ければお互いに切磋琢磨もできますので、楽しいなかにも、自分を磨き上げることができるということになると思います。子どもたちの成長にとっては、大人数の学校で学んだということが後々にはいい結果につながっていくものと思っています。

防災対策にも積極的に取り組んでいるそうですね。

浦和別所小学校 校長インタビュー

防災対策については、各学期に2回程度、避難訓練をしています。広域の防災放送を使ってのものと、自主的に学校の中で行っているものがあります。 また、安全教育については、学校の周辺は見通しの良くない交差点がけっこう多いものですから、交通安全教室などを通して、十分な指導を行い、気をつけております。

地域の方々との連携・協力体制についてお聞かせください。

浦和別所小学校 校長インタビュー

地域との関わりということでは、青少年育成別所地区会との関係が深いです。育成会はPTAのOBの方を中心に、学校評議員さん、地域の有識者の方々などによってできているものになりますが、育成会主催の運動会を毎年11月3日に本校の校庭で行っています。これは地域の恒例行事となっています。 育成会ではこのほか、地域の安全パトロールや、毎月1回、夜間のパトロールなどもしてくださっていますので、本当に有り難いです。

「スクールサポートネットワーク」(SSN)とはどんな組織でしょうか?

浦和別所小学校 校長インタビュー

本校の教育活動をサポートしてくれるボランティアスタッフの方々のことで、現役の保護者の方、OBの保護者の方が中心となって組織されています。 主な活動としては、月に1回、朝の読書タイムに読み聞かせに来ていただいていることや、地域の交通安全、防犯活動などを協力していただいています。

子どもたちの普段の学習活動においても、学習支援のボランティア活動をしてくださっています。 たとえば授業で「町探検」という単元では、授業時間内に地域に出ることがあります。この時などはSSNの方が一緒に引率してくださいますし、たてわり班の別所沼遠足の時にも、SSNの方に交差点ごとに立っていただいております。このほか、英語活動や家庭科の授業などでも補助に入っていただいたりと、たくさんの場面でご支援います。

最後に、別所エリアの魅力についてお聞かせください。

別所沼公園

私は校長になってまだ2年目ですが、ご家庭が学校に対して非常に協力的な点については、本当に素晴らしいと感じています。保護者会を開けばかなりの方に参加していただいておりますし、SSNへも積極的に参加していただいております。本当に有り難いです。 自然環境についても、学区内に別所沼という市民の憩いの場がありますし、便利で閑静な住宅地でありながら、自然が豊かに残っていると思います。

武蔵浦和駅

もちろん、電車のアクセスも申し分が無いですし、駅前にはいろいろなショッピング施設もあります。とても住みやすい場所だと思います。 お住まいの方々についても、最近は大きな集合住宅が次々とでき、そういった環境で、新しい方々と以前から住まわれている方々が上手に融合しておられます。新しく来られた方やそのお子さんについても、とても温かく見守ってくださっている地域なのだな、と感じております。

今回、話を聞いた人

浦和別所小学校 校長インタビュー

さいたま市立浦和別所小学校
校長 福原秀夫先生

さいたま市立浦和別所小学校
住所:埼玉県さいたま市南区別所2-5-34
電話番号:048-862-2775
http://urawabessho-e.saitama-city.ed.jp/

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