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さいたま市立与野南中学校インタビュー

さいたま市立与野南中学校
校長 中島俊尚 先生

上級生が下級生へ手本を示す校風を受け継ぎ、
保護者と地域が子どもたちを温かく見守る

都心へのアクセス至便なJR埼京線「南与野」駅から徒歩約5分の立地にある「さいたま市立与野南中学校」。周辺に「北浦和公園」「埼玉県立近代美術館」といった個性ある公園や埼玉県を代表する芸術施設が点在するなど、文化的な環境に恵まれている与野南中学校では、約500人の子どもたちが生き生きと学んでいる。教育信条は「教育は感動のドラマである」と語る校長の中島俊尚先生に、授業力向上の取り組みや活気あふれる行事の様子、地域との連携などについてお話を伺った。

さいたま市立与野南中学校」の概要をご紹介ください

さいたま市立与野南中学校 外観校舎外観

1961(昭和36)年4月開校で、創立53年目を迎えた学校です。今年(平成26年)は特別支援学級の新設と創立以来初めての駅伝チームの関東大会出場という、沿革史に残るふたつの出来事がありました。 生徒数は1年生5クラス、2年生4クラス、3年生5クラスの計501名で、これに特別支援学級ひとつを加えた中規模校です。

さいたま市立与野南中学校 トロフィー市駅伝大会準優勝トロフィーと関東大会出場の楯

校長の4つの自慢として私がよく話すのは、「力のある生徒、力のある教職員、力のある保護者、力のある地域」ということです。子どもたちは落ち着いた家庭でしっかりしつけられていて、非常に高い学力を持っている。教員は授業研究を一生懸命やっている。保護者はすごく教育熱心で学校に理解があり、地域は学校を愛してくれています。例えば、本校の生徒は虫歯治癒率が高く、歯科検診で歯がすごくきれいだと褒められるのですが、これは「力のある保護者」の証明だと思います。

どんな生徒像を目指していらっしゃいますか?

さいたま市立与野南中学校 スローガン

目指す学校像は、「力がつく学校 力のある学校 感動いっぱい与野南中」です。このスローガンを教室や階段など校内のいたるところに掲示し、校長室の前には前PTA会長が毛筆で書いてくれたものを展示しています。こうした学校を目指し、生徒、教職員、保護者、地域が一丸となって取り組んでいきます。
学校教育目標は「進んで学ぶ生徒 心身共に健康な生徒 心豊かな生徒」です。これを実現するための学校経営方針として、「確かで豊かな学び」「心身共に健康」「潤いのある環境」「安全第一」の4つのキーワードを掲げ、特に「確かで豊かな学び」に力を入れています。

さいたま市立与野南中学校 目標

私は大学で演劇を学んだのですが、学校教育というのは“授業そのものがドラマ”だと思っています。そして授業以外にも、学校には心が揺り動かされるような感動がたくさんある。ですから、「教育は感動のドラマである」というのが私の教育信条です。昨年度も3年生を見送りながら卒業式で泣いてしまい、その写真が学校だよりに載ってしまいました(笑)。

特に力を入れている教育活動について教えてください

さいたま市立与野南中学校 南風

「教科を超えて交流できる授業力向上システムの構築」というテーマのもとに、授業研究に力を入れています。魅力ある中学校にするには、根幹となる授業が魅力あるものでなければなりません。授業が楽しくて学力向上を実感できれば、子どもたちはいきいきと学校生活を送れます。また、先生が一生懸命に取り組む姿は生徒にも見えるので、お互いの信頼関係が高まる。そのためには、何かと多忙な中学校でも授業改善していくための研究を行えるシステムを構築していく必要があります。

さいたま市立与野南中学校 図書室図書室

具体的には、教員同士で授業を参観し、日常的にお互いの授業を見合うようにしています。授業を見た他の教員が、授業後に独自の視点でアドバイスをし合います。さらに、各学期に1回は全教員が一人の授業を見て研究協議を行います。本校は「一人の百歩」でなくて、「百人の一歩」でいい。いろいろな先生が子どもたちに関わるので、全教員が一歩ずつ進めるように取り組んでいます。
保護者アンケートで9割以上の保護者が、教職員が授業改善や指導力向上に一生懸命取り組んでいると認めてくれています。生徒が家で「今日も○○先生が授業を見に来たよ」とか話しますので、保護者も理解してくださるようです。

特色のある学校行事やイベントについてお聞かせください

さいたま市立与野南中学校インタビュー「合唱コンクール」の様子

「合唱コンクール」と「体育祭」は特に大々的に行っています。教員が熱心なので、学校行事はすごく盛り上がりますよ。「合唱コンクール」は閉会式に生徒が泣きながら校歌を歌うぐらいです。コンクールの時期になると、学校中に練習する生徒たちの歌声が響きます。でも、どんなに1・2年生がすばらしくても、3年生にはやはりかないません。

さいたま市立与野南中学校インタビュー「体育祭」の様子

「体育祭」はムカデ競争と大縄跳びが目玉。1年生は少人数ムカデ、2年生は男女1チームずつ、3年生は男女全員がムカデになるんですが、3年生が登場するとグラウンドが揺れるほどです。大縄跳びも3年生が一番多く跳び、その時の盛り上がりがすごい。「体育祭」は生徒全員が力を発揮する場面がありますね。

駅伝チームが関東大会へ出場したそうですが、駅伝にも力を入れていらっしゃるのですか?

与野南中学校駅伝

ここ数年で駅伝に力を発揮するようになりました。2012(平成24)年に女子チーム、翌年に男子チームが県大会に出場。今年(平成26年)は男子チームが市の大会で準優勝し、県大会でも2位になって関東大会へ出場しました。 学校によっては全員3年生という中で、本校は各学年2人ずつ計6人のチーム編成です。駅伝部や陸上部が主体となるのではなく、体育の授業からスタートして、そこで立候補した生徒たちが9月から練習して、10月には市の大会へ出場します。特定の部活ではなく学校全体の取り組みなので、選手たちは学校代表というイメージがとても強い。今回も関東大会直前の壮行会はすごく盛り上がりました。

さいたま市立与野南中学校 目標

中規模校で生徒が少ない中、各学年の生徒が力を合わせて関東大会まで行ったというのは、本校の雰囲気をよく表していると思います。3年生が1年生をのびのび育ててくれました。行事でも部活でも、上級生が常に下級生の手本になるというのが本校のよい校風です。3年生が常に貫録を示してくれています。

その他にもユニークな取り組みがあれば、お聞かせください

さいたま市立与野南中学校 教室

3年生と校長室で一緒に給食を食べる昼食会を開いています。生活班ごとに呼んで、卒業までに1回は校長室でお昼を食べてもらう。昨年、好評だったので、今年も続けています。 私が3年生一人ひとりにインタビューするんですが、生徒たちにできるだけしゃべってもらい、楽しい思い出にしてもらうのが趣旨。修学旅行、合唱コンクール、中学生活についてなど、さまざまな話題が飛び交いますが、3年生の一言一言を聞くだけで感動します。

話を聞いていると、「学校が好き」というのが伝わってきますね。ある生徒は「行事の日だけでなく、毎日が楽しかった」と言ってくれたり。学校の友達や先生、学校そのものに愛着を持ち、自分の学校はいい学校だと誇りを持ってくれている生徒ばかりです。

学校中にバラの花が植えられているなど、校内環境もすばらしいですね

さいたま市立与野南中学校 バラ校庭に咲くバラの花

本校の自慢は、教室や廊下の掲示物がすごくきれいなことです。そして、なんといってもバラ。校庭がバラで囲まれていて、子どもたちも自慢にしています。美術部はバラの絵と名前を描いた手づくりのプレートを作ってくれました。

さいたま市立与野南中学校 バラの案内

さいたま市中央区は旧与野市の頃から「バラのまち」として親しまれてきましたが、本校でも十数年前に校舎を建て替えた際に、バラの花を植えて大切に育ててきました。市内でもこれほどきれいに咲くところはなかなかないので、5月末から7月初旬までのピーク時には近隣の方の散歩コースになり、年配のご夫婦やベビーカー連れのお母さんなどが校庭の中までバラを見に立ち寄って行かれます。

保護者や地域との連携について教えてください

さいたま市立与野南中学校 廊下校内の様子

保護者はPTA活動に非常に熱心で、アンケートや提出物をきちんと出してくれるなど、学校にとても理解があって協力的です。視野が広い方が多く、自分の子どもだけでなく周辺にどんな子どもたちがいて、学校がどういう指導をしているのか、学校の立場になって一緒に子どもを育てようと考えてくれます。

さいたま市立与野南中学校 ご案内

地域との交流も盛んで、子どもたちが夏祭りでお神輿を担いだり、地域の方と一緒にボランティアとして埼大通りの落ち葉を掃除をしたりしています。今年(平成26年)は約130人もの子どもたちがお神輿を担ぎに行ったんですが、休憩所に着くたびに地域の方々が食べ物や飲み物を振るまってくださいました。そんな、温かい交流のある地域です。

 

 

それから、自治会とPTA合同の後援会がすごく熱心ですね。駅伝チームの関東大会出場でも、バス代から宿泊費まで全面的にバックアップしてくれました。子どもたちの活躍を温かく見守り、自分のことのように喜んでくれるのでとてもありがたいです。

最後に、南与野エリアの魅力とはどんなところでしょうか?

鈴谷東公園鈴谷東公園

便利で生活しやすく、大きな公園があって緑も残っています。周辺は閑静な住宅街で、街全体が落ち着いていますね。そして、すごく人情がある。おじいちゃん・おばあちゃんと一緒に3世代で暮らしているご家庭のお子さんもたくさん通っていますし、古き良き昭和が残っているような温かい地域です。ちなみに、今ではずいぶん稀になったPTAの研修旅行が、本校ではまだ続いているんですよ。
保護者・地域の方たちの知的教養や文化レベルが高く、昔ながらの夏祭りもある。人が人らしく生きていくのに、とてもいい地域ではないでしょうか。

与野南中学校中島校長

今回、話を聞いた人

さいたま市立与野南中学校

校長 中島俊尚 先生

所在地:さいたま市中央区大戸2-6-25
電話番号:048-852-1579
URL:http://yonominami-j.saitama-city.ed.jp/

さいたま市立与野南中学校インタビュー
所在地:埼玉県さいたま市中央区大戸2-6-25 
電話番号:048-852-1579
http://yonominami-j.saitama-city.ed.jp

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