川口市役所子ども育成課インタビュー

「預けられるんだったら働きたい!」潜在的な保育ニーズの高まりに応える川口市

埼玉県南部に位置する人口およそ598,000人(2017(平成29)年7月1日現在)の川口市。都心部への交通の利便性と子育てしやすい環境が注目を集め、人口の増加とともに保育ニーズの高まりを見せています。
今後5年間を見通して2015(平成27)年度に策定された「川口市子ども・子育て支援事業計画」も、翌年2月には見込みの数値を超えてしまうほどの状況となっています。

今回は「川口市役所」の、保育施設の整備をすすめる子ども総務課と子育て支援の取り組みを推進する子ども育成課を訪れ、川口市の子育て事情についてお話を伺いました。

潜在的な保育ニーズの高まりに応える川口市の取り組み

川口市役所
川口市役所

――川口市の子育て事情について教えてください

2017(平成29)年6月号の「広報かわぐち」でも子育てについての特集記事を掲載いたしましたが、川口市では現在、子育て環境をよりいっそう充実させるために保育施設の整備や子育て支援に関する取り組みを進めています。特集記事の内容は本市のホームページからもご覧いただけますが、「選ばれるまちの実現」と題して、待機児童や保育環境の整備状況について詳しく触れています。

保育環境の整備に関する予算はここ5年間増加し続けていて、施設数で見ると2013(平成25)年度は72施設だったものが、現在は147施設になりました。保育施設の受け入れ人数も6,237人から9,095人と4年間で2,858人増えましたが、保育施設の整備を進めても待機児童数としてはなかなか減らないのが現状です。2016(平成28)年度に新設された民間の認可保育所は11ヵ所、0~2歳児を対象とした小規模保育施設も9ヵ所整備されましたが、「保育所が新設されて預けられるんだったら働こうかな」と潜在的なニーズが呼び起こされて、保育ニーズがどんどん高まっている状況です。

川口市の子育てに関する情報を一冊にまとめた「川口市子育てガイドブック」

川口市子育てガイドブック
川口市子育てガイドブック

――川口市の子育て支援の取り組みについて教えてください

本市では子育てに関する各課の情報を一冊にまとめた「川口市子育てガイドブック」を毎年作成し、転入や出産のタイミングなどで市民の方にお渡ししています。

子育て支援に関する新しい制度が導入される以前から、川口市では子育てに関するさまざまな取り組みが行われてきました。なかでも「おやこの遊びひろば」や「プレイリーダー」、2015(平成27)年度より新しい事業としてスタートした「赤ちゃんにっこり応援金」など本市独自の取り組みにもご注目ください。

川口市子育てガイドブック
川口市子育てガイドブック

「おやこの遊びひろば」は、0~3歳くらいのお子さんとその両親を対象にした無料の交流スペースです。週に1~3回、おおむね3時間を目安にして開催されており、保育士や子育てに関する知識を有した地域のボランティアが常駐しているため、子育ての相談やお母さん同士の情報交換の場としてご利用いただいています。市内にあるすべての公民館を拠点として、市域全域にわたる子育て支援の取り組みを行っている自治体は少なく、本市が特にチカラを入れて取り組んでいる独自の事業です。

並木公民館
並木公民館

市内に52ヵ所ある地域の子育て支援拠点“ひろば”

――その他の子育て施設についても教えてください

「川口」駅西口の「川口総合文化センター リリア」内にある「川口市子育てサポートプラザ」と、埼玉高速鉄道「鳩ヶ谷」駅から地上に出る途中の「子育てひろばポッポ」の2ヵ所も“ひろば”に位置づけられる取り組みで、国の補助金を活用することで月~金曜日までの週5日間、常設として運営されています。

子育てファミリーが利用できる施設は他にも、「南鳩ヶ谷保育所」の2階にある「南鳩ヶ谷地域子育て支援センター」や民間の保育園の協力のもと運営している「地域子育て支援センター」といった拠点もあり、川口市内に全部で52ヵ所もの“ひろば”があるというのが特色のひとつです。「おやこの遊びひろば」を開催している公民館の一覧や「地域子育て支援センター」の情報は、「川口市子育てガイドブック」もしくは子育て応援サイトの「ママフレ」からもご覧いただけます。

川口総合文化センター リリア
川口総合文化センター リリア

市民同士で子育てをサポートする「ファミリー・サポート・センター」

――その他の子育て支援に関する取り組みを教えてください

本市では他にも、「ファミリー・サポート・センター」や「病児・病後児保育室」など、子育て支援に関する多彩な取り組みが行われています。「ファミリー・サポート・センター」は、市民ボランティアの皆さまにご協力いただいて実施している有償のボランティアで、育児の援助を受けたい方(サービス利用者)と育児の援助をしてくださる方(サポーター)をマッチングして援助活動を行う会員登録を前提とした取り組みです。

「病児・病後児保育室」は、以前は2ヵ所あったのですが、現在は「蕨」駅の東口にある病児保育室「バンビ」の1ヵ所のみで、それを一部補填するかたちで2016(平成28)年度より「訪問型病児・病後児保育利用助成制度」をスタートさせました。

「訪問型病児・病後児保育利用助成制度」とは、病気または病気の回復期にあるお子さんにベビーシッター等の派遣サービスを利用した保護者に対し、利用料の一部を助成するという制度です。最近は病気のお子さんを預かってくれる民間のベビーシッターさんも増えてきているので、本市独自の助成制度として導入することになりました。

ベビーカーを購入するときにも活用できる1万円の“応援金”

様々な支援が充実した川口市
様々な支援が充実した川口市

――「赤ちゃんにっこり応援金」とは?

助成制度としては2015(平成27)年12月にスタートした「赤ちゃんにっこり応援金」も本市独自の取り組みです。お子さんが生まれたときに“応援金”と言うかたちで1万円の助成を行うもので、ベビーベッドやベビーカーといった高額な商品を購入するときの負担軽減を目的しています。

市内の店舗で商品を購入し、お子さんが生まれてから1歳の誕生日を迎えるまでの間に領収書を添えて申請いただければ助成を受けられます。また粉ミルクやオムツなどの消耗品も対象に含まれているので、2人目以降のお子さんが生まれた場合にもご利用いただける制度です。

さらに最近はレンタルやリサイクルショップで子育てグッズを購入する方も多く、時代のニーズに応えるかたちで中古品やレンタルにかかる代金も対象としています。詳しくは市ホームページの子ども育成課にある“「赤ちゃんにっこり応援金」の申請はお済みですか”をご覧ください。

子どもと一緒に遊んでくれる大人「プレイリーダー」のいる街

25年前から続く事業
25年前から続く事業

――「プレイリーダー」の取り組みについても教えてください

小学生以上のお子さんも対象にした「プレイリーダー」は、放課後の居場所として川口市内3ヵ所に児童センターがあるのですが、それ以外にも本市独自の取り組みとして、市内2ヵ所の公園で「プレイリーダー」と呼ばれる大人たちが子どもたちと一緒になって遊んでくれます。

「プレイリーダー」は今から遡ること25年前の1990(平成2)年にはじまった歴史の長い取り組みで、本市が主催する養成講座を受講していただいた方を「プレイリーダー」として認定し、市民ボランティアとして活動していただいています。場所は「前川第6公園」と「南平児童交通公園」の2ヵ所で、火・水・木・土曜日に緑のジャンパーを着た「プレイリーダー」が子どもたちと一緒に遊んでいます。

南平児童交通公園
南平児童交通公園

スライムを作ったり、季節の七夕かざりを作ったりと、科学遊びや工作など楽しい取り組みが行われています。詳細は本市ホームページの“プレイリーダーがいる公園”にも掲載されているので、ぜひご覧ください。本市独自の取り組みとしてはじまった背景には、当時のニュースにもなりましたが、テレビゲームに熱中するあまり、公園で遊ぶ子どもたちの姿が見られなくなり、閑散とした公園を見て「これではいけない!」という想いからスタートしたようです。

JR「川口」駅東口
JR「川口」駅東口

――最後にこれから川口市にお住まいになる方へメッセージをお願いします

埼玉県が認定する「地域子育て応援タウン」の取り組みもそうですが、子育てしやすい街として本市への関心が高まることにより、子育て世帯の転入者はよりいっそう増えますし、社会情勢の変化という観点からも育児休業が取りやすくなったり時短勤務だったりと女性の働きやすい環境づくりが進めば、今後さらに保育ニーズが高まることも考えられます。

2016(平成28)年度に20ヵ所の保育施設を新たに整備してはおりますが、潜在的な保育ニーズが呼び起こされている状況もあり、受け入れの施設数はまだまだ足りません。本市としても高まる保育ニーズに応えるべく保育施設の整備と保育士の確保を中心に、待機児童の解消へと向けた対策に取り組んで参ります。

これから川口市での子育てを検討している方へのメッセージとしては、本市には52ヵ所もの地域の子育て支援拠点があり、子育て講座や季節のイベントなど楽しみながら参加できる取り組みも行われているため、情報を得られるだけではなく、子育てを通じた親同士のあらたなつながりもできると思います。

本市でも以前から“サークル活動”が盛んで、子育てを通じて知り合ったお母さんたちが主体となり、同じ趣味・趣向を持った仲間が集まってサークル活動を展開しています。

本市としても「川口市子育てガイドブック」のなかでサークル活動を紹介し、市民の方同士の自主的な活動が盛り上がるようバックアップしておりますが、行政では手の届かない部分も多く、このような自主的な活動が盛んになることで地域の子育て環境がより充実することに期待をしています。

子育てに関する情報は、「川口市子育てガイドブック」の他にも、web上で情報発信を行う「ママフレ」、メルマガ形式の『きらり川口情報メール』もありますので、ぜひご利用ください。

川口市役所 子ども育成課
川口市役所 子ども育成課

川口市役所

子ども育成課
所在地 :川口市中青木1-5-1 川口市役所第二庁舎4F
電話番号:048-258-1112
URL:http://www.city.kawaguchi.lg.jp/kbn/20139999/20139999.html
※この情報は2017(平成29)年7月時点のものです。