地元で愛される和菓子店

菊扇 新座店

和菓子職人一筋67年の伊藤さん
和菓子職人一筋67年の伊藤さん

御年82歳の伊藤さんがつくり出す、美味しくてやさしい和菓子の「菊扇」。15歳から神田の老舗和菓子店に住み込みで修行、数々の和菓子店で研鑽を積み、1972(昭和47)年に新座で開店。商品はすべて手作りで、毎朝の仕込みは朝5時から行なっていると言う。菓子作りが終わると、店頭で接客。いつも元気でニコニコの笑顔の伊藤さんの人柄に魅了されて通う人も多い、地元で愛される老舗の名店だ。

ショーケースには和菓子やおにぎりがたくさん
ショーケースには和菓子やおにぎりがたくさん

「菊扇」は新座に2店舗、「柳瀬川駅前店」とこちらの「新座団地商店街」の中にある。店内のショーケースには、すあまや大福、羊羹やかのこ、団子の串などの和菓子がずらり。ほかにも、おにぎりや赤飯などもあり種類が豊富だ。

外はサブレのようにサクサク、中は栗と白餡でしっとり
外はサブレのようにサクサク、中は栗と白餡でしっとり

「菊扇」の名物は、オリジナル銘菓の「にいざ囃子」だ。新座市の優れた商品に与えられる「新座ブランド」として認定され、ふるさと納税の返礼品のひとつにもなっている。「にいざ囃子」は、新座最古と言われる「大和田氷川神社」の伝統芸能「大和田囃子」をイメージして作ったと言う。「新座の祭りのお囃子は見事で、あの賑やかな雰囲気を和菓子で表現できたら。」と、およそ40年前に作られた。

あんこがうまい和菓子
あんこがうまい和菓子

店内には「和菓子の基本はあんこです」と毛筆で手書きの書が。聞いてみると、「やっぱり和菓子はあんこの美味しさで決まるから。うちは北海道産の小豆を惜しみなく使ってる。銀座や神田にも負けないよ。」と胸を張る伊藤さん。毎日丁寧に忠実に作られたあんこは、力強くもありかつ繊細で、とても美味しい。

新座団地商店街の中にある
新座団地商店街の中にある

美味しくて種類豊富な和菓子やおにぎり。人気の秘訣のもうひとつは商品が安いこと! 多くの和菓子が100円台前半という価格だ。昔ながらの丁寧な仕事を施した和菓子が、この価格とは驚くばかりだが、「美味しい和菓子をたくさんの人に食べてもらいたい。」という、伊藤さんの心意気が感じられる。地元での人気が納得の老舗の名店だ。

菊扇 新座店
所在地:埼玉県新座市新座3-3-18−101 
電話番号:048-477-5820
営業時間:9:00~18:00
定休日:月曜日

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