文化財の屋敷に残る古き良き食と室礼

会席料理 二木屋

会席料理 二木屋
会席料理 二木屋

1998(平成10)年にオープンした会席料理の店「二木屋」。1935(昭和10)年に建築されたというお屋敷は、2002(平成14)年に国の登録有形文化財に指定された歴史を感じる佇まいだ。

「二木屋」でのお料理は、日本の懐かしい和の暮らしを“食”を通じて表現している。オーナーの曾祖母は料理研究家であったそうで、一家を支えてきた伝統の味を再現しているのだ。もちろん単に再現しているのではない。懐かしい味、本物の味、家に代々伝わる味などから次世代に伝えるべき日本の味を模索し、“過去という未来”に向かう“温故知新”をテーマに料理を作り上げている。

上巳の節句(雛まつり)の室礼は圧巻
上巳の節句(雛まつり)の室礼は圧巻

食材は、日本の代表的な食材である和牛を中心に、季節の旬のものを使用。節句や歳時に合わせた室礼(しつらい)を施し、料理も季節感あるものを提供している。室礼とは、季節やハレの日のお祝いなどにお花や調度品などを飾るもので、もてなす側の“遊び心”と表現されるもの。1月は干支、3月はお雛さま、5月は武者人形と月ごとに変化させ、料理とともに何を飾るかの挑戦も余念ない。特に3月の雛まつりは、オーナー自身が雛人形研究家であることからも、圧巻の室礼。博物館として一般公開もしているほどだ。

椅子席のお座敷
椅子席のお座敷

7月には「七夕のろうそく能」を、9月には「二木屋薪能」も開催される。日本の文化を後世に伝えたいという強い想いで、舞台づくりから運営まですべてを行っている。「二木屋」の落ち着いた雰囲気の中、能を鑑賞しながら懐石料理をいただく、実に贅沢な味わい深いひとときとなるだろう。また、伝統芸能のほかにクリスマスディナーショーなど現代的なイベントも実施しているのも、「二木屋」の特徴と言えるだろう。

会席の一例。「のざき牛のステーキ」
会席の一例。「のざき牛のステーキ」

普段は、友人と一緒に訪れる女性客や口コミで訪れる客が多い。平日のランチタイムは11時から13時10分、13時10分から15時10分の2部制となっているので、是非、予約を入れてから訪れたい。また、結納やお祝い事などハレの日にも頻繁に用いられる。椅子席のお座敷、和の個室、円卓テーブルの個室など、用途に応じて利用できる部屋が用意されているので使いやすい。これだけ格調の高い建物のため小さい子ども連れは遠慮しがちだが、「二木屋」では、子ども用の椅子や食器を用意し、子連れ家族を歓迎しているのも嬉しい。

会席料理 二木屋
所在地:埼玉県さいたま市中央区大戸4-14-2 
電話番号:048-825-4777
営業時間:11:00~15:10(土・日曜日は11:30~15:00)、17:30~22:00
定休日:不定休
http://www.nikiya.co.jp/

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