レジスタFCインタビュー

当り前のことを当たり前に。技術以上に人間性を大切にする

埼玉県八潮市で活動している「レジスタFC」は、2004(平成16)年に設立した比較的新しいサッカーチームだ。2012(平成24)年にダノンネーションズカップ世界大会で準優勝、2015(平成27)年には全日本少年サッカー大会で優勝と、名実ともに日本一のサッカーチームに急成長を遂げている。日本一になるまでの経緯やチームで大事にしていることなどを、U-12を担当している渡辺泰明さんに伺いました。

人間性を大切にして日本一のチームへ

練習場所の「汐止フットサルコート」で子どたちに指導する渡辺さん
練習場所の「汐止フットサルコート」で子どたちに指導する渡辺さん

―チーム設立の経緯や日本を代表するチームとなった経緯、八潮に拠点を置いた理由などについて、教えてください。

渡辺さん:ここにフットサルコートがあるという情報が入り、いくつかある活動場所のひとつとしてこの「汐止フットサルコート」を利用するようになりました。そのうちフロント業務をやるようになり、活動拠点としてここに定着した感じです。もともとはそこまで結果にこだわって立ち上げたチームではなかったんです。いろんな子どもたちにサッカーをする環境を作ろう、というのがスタートでした。
そんななか、あるときひとり、レベルの高い子が入ってきまして、その子が中心となり、2008(平成20)年に埼玉県大会で優勝することができました。そこから八潮市周辺の子どもたちや県外など幅広いエリアからも通ってくるようになりました。志の高い選手も集まってきて、チームの潜在能力が高まったこともありますし、僕たちコーチ陣も子どもたちも、勝ったり負けたりいろんな経験をして積み重ねてきたことが、結果として日本一に繋がったのかと思います。

ストレッチ
ストレッチ

―「汐止スクール」「S・Uスクール」「セレクトクラス」の3クラスの違いをそれぞれ教えてください。また、1年目のレジスタFCガールズの活動についてもご紹介ください。

渡辺さん:「汐止スクール」は地域の子たちが中心になった入門クラスという感じです。初心者が多くてそういう子にサッカーに触れてもらう機会をつくっています。年少から入れるので、鬼ごっこをしてフィールドを走ることに慣れてもらったりもしています。
「S・Uスクール」は、うちに選手登録をしていない地域の少年団に入っている子たちが、週末しか活動しかないところもあるので、ボールに触れる機会を増やしてあげようということで活動をしています。

ラダーを使ったアップの様子
ラダーを使ったアップの様子

「セレクトクラス」はサッカー協会に選手登録をして、公式戦などに出るクラスです。平日に練習をして、週末に試合をやったりしています。 基本的に小学生向けのサッカースクールは普及の意味合いが強く、より多くの子たちにサッカーを経験させることが一番大事だと思っています。そういう意味合いもあり、女の子たちにもサッカーをする機会を、ということで「レジスタFCガールズ」を始めました。なでしこブームに乗っている部分もありますね(笑)。

サッカーボール
サッカーボール

―指導されている方はどのような方々でしょうか。

渡辺さん:代表の金杉伸二は「帝京高校」の出身で高校選手権で準優勝した経験があります。体育大学を出て学校の先生もしていました。常勤は5人で、週末だけ手伝いに来てくれる人が3人います。それぞれ高校、大学とずっとサッカーを続けて来た人たちで、今年度から「レジスタFC」のOBがひとり入ってきました。

まずはサッカーを楽しむことが強さへの近道

技術だけではなく内面も大切にした指導
技術だけではなく内面も大切にした指導

―指導する中で最も大切にしていることを教えてください。

渡辺さん:技術的なことももちろん教えますが、競技人生は短いですから、やめたときに何が残るかということを考えていまして、人間性を大事にしています。真面目に一生懸命やるとか、粘り強くがんばるとか、子どもたちにはメンタルの部分について繰り返し言い聞かせます。社会に出ても粘り強さというのは、いろんなことをやるうえで大事なところなのかなと思うので。

子どもたちの成長に適した練習を心がける
子どもたちの成長に適した練習を心がける

―活動の目標についてお聞かせください。

渡辺さん:いろいろなクラスがあるので、求めるものは違いますが、一番は気持ちよくサッカーができる環境づくりを目指しています。その子のレベルにあった環境に合わせて、サッカーを好きになってもらいたい。それから次のステージに送り出したいという思いがあります。その方が積極的に取り組むでしょうし、子どもたち自身も成長できるのかなと思っています。

日々の練習の積み重ねで、子どもたち自身も知らず知らずのうちに上達する
日々の練習の積み重ねで、子どもたち自身も知らず知らずのうちに上達する

―最近の戦績・今後の目標をお聞かせください。

渡辺さん:2012(平成24)年にダノンネーションズカップに日本代表として出場して、世界大会で準優勝しました。JA全農チビリンピックのサッカー部門では、2012(平成24)年と2014(平成26)年に優勝、2015(平成27)年には全日本少年サッカー大会で優勝しました。
今後の目標は、たくさんの子どもたちにサッカーの楽しさや魅力を伝えることが一番ですね。それがないとチームとしてまとまりません。
チームとして公式戦も出る限りは、常に県や日本で一番であり続けたいですし、大会でいうと世界大会で優勝だけを経験していないので、世界で優勝したいなと思います。あと、うちを卒業していったOB達が世界で活躍する選手になってくれたら嬉しいですね。

便利さが“ちょうどいい”八潮エリア

TX「八潮」駅
TX「八潮」駅

―八潮の魅力について教えてください。

渡辺さん:僕は八潮出身なんですが、あまり賑やかすぎず、田舎過ぎず、とても住みやすい街なのかなと思います。隣の三郷市に「IKEA」や「ららぽーと」ができて賑やかになってきているので、少し足を延ばせば行けますし。
つくばエクスプレスは僕が学生の時にできたんですけど、いろんなところに行きやすくなりました。そのおかげでうちにも志の高い選手がいっぱい来てくれたっていうのもありますね。
人口も少しずつ増えてきているみたいです。今は8万6千人くらい(平成28年3月時点)ですけど、10万人になったら行政もいろいろ変わって、もっと賑やかになるのかな。 街を歩いていると赤ちゃん連れのご夫婦をよく見ますし、接骨院に行くと、出産後の骨盤矯正をウリにしているようで、女性の方もよく見かけます。そういうのを見ると子育てをしている人は結構いるんだなと感じますね。

集合写真。子どもたちの顔がイキイキしている
集合写真。子どもたちの顔がイキイキしている

―活動への参加を検討している方々へメッセージをお願します。

渡辺さん:サッカーは楽しいですよ!うちの子じゃ無理だと思う人もいるかもしれませんが、サッカー以外の時はみんなで集まってゲームをしているような普通の子たちです。その子たちに向上心を持ってもらい、引きあげていくだけなので、どんどんチャレンジさせてほしいと思います。子どもの可能性は無限大ですから。

渡辺泰明コーチ
渡辺泰明コーチ

今回、話を聞いた人

レジスタFC U-12 コーチ
渡辺泰明さん

所在地 :埼玉県八潮市緑町2-8-2-1104
TEL :048-954-6339
http://registafc.com/
※この情報は2016(平成28)年3月時点のものです。