丁寧なパン作りが伝わる、地元の愛されパン屋

ファリンヌ

店名「ファリンヌ」はフランス語で「小麦粉」の意味
店名「ファリンヌ」はフランス語で「小麦粉」の意味

JR「東大宮」駅から徒歩約10分。静かな住宅街の一角に佇む三角屋根の温かそうな雰囲気の建物が目印の「ファリンヌ」。店はもともと埼玉県内の別エリアで営業していたが、17年前に現在の場所に移転。今年創業26年目を迎える、地元民に親しまれ続ける街のベーカリーだ。

奥にある厨房から焼き立てパンの香りが漂う店内
奥にある厨房から焼き立てパンの香りが漂う店内

店主の中野政己さんはパンの材料を販売する会社で営業職に就いていたが、営業先のベーカリーをまわる内に、季節や気温などに左右されやすい中でうまく同じものができるように作るむずかしさや自分の工夫次第でいろいろなものが作れるパン作りの面白さにハマり、パン職人の道へ。六本木のベーカリーやモンタボーなどの有名店で数年間修業をした後、独立し、職場で出会った奥様と一緒に店をオープンさせた。

手軽で購入しやすい、リーズナブルな価格も店の特長の一つ
手軽で購入しやすい、リーズナブルな価格も店の特長の一つ

そんな中野夫婦が目指しているのは、「食べたら笑顔になれる、やさしい後味を大事にしたパン作り」。そのためにも、生地はお店のオリジナル配合のものを使い、各商品によって仕込み方も変えて作るなど、こだわりも徹底している。でき上がったパンは、その丁寧に作られた見た目からは作り手のパン作りに対する誠実さと愛情がひしと伝わってくる。

たっぷりの具材が入って食べ応えのある総菜パン
たっぷりの具材が入って食べ応えのある総菜パン

総菜系からデザート系まで種類豊富にある商品の中でも、人気があるのは食パンや季節の食材を使ったパン。3種類ある食パンの1種「ファリンヌ スペシャル」は、生クリームを混ぜた食パンで、奥様が作るサンドイッチにも使われている商品。ほんのりとした甘みのあるしっとりとした生地はそのまま食べても十分美味しいが、いろいろな具材と合わせやすい味わいなので、店同様サンドイッチにするのにもおすすめだ。あんぱんやクリームパンなどの定番商品の他、金曜日限定で天然酵母で作った「ライ麦パン」や火木土のみ限定販売される「玄米パン」、さらにはハロウィンやクリスマスなどの催事に合わせたパンなど、1年を通してさまざまな種類のパンに出会うことができる。

奥様が作る、野菜もとれて栄養バランスの良いサンドイッチ
奥様が作る、野菜もとれて栄養バランスの良いサンドイッチ

これまで、そしてこれからも「小さいお子さんから年配の方まで、喜んでもらえるような店でありたい」と語る中野さんご夫婦。そんなご夫婦の温かな人柄が伝わるやさしいパンを求めて、今日も地元客が次々と店を訪れる。

ファリンヌ
所在地:埼玉県さいたま市見沼区東大宮4-39-7 
電話番号:048-673-0071
営業時間:10:00~19:30
定休日:月曜日、第3日曜日

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