氷川神社公認、ご縁をつなぐスイーツ店

氷川の杜 YAKUMO

旧中山道沿い、白を基調とした清潔感のある外観が目印の「氷川の杜 YAKUMO」は、「100年先も続く銘菓を目指して」をコンセプトとするパティスリーである。「YAKUMO」という店名はスサノオノミコトを祭る「氷川神社」の神紋、八雲紋（やくももん）が由来だという。八雲紋が持つ「良いことが重なる」や「五穀豊穣」になぞり、地元大宮をはじめ、日本中に良いことが訪れますように、という想いが込められている。

「洋菓子の銘菓が少ない大宮を、当店のお菓子で活性化させたい」と語ってくれたのは斉藤氏。その思いが形となり、2022(令和4)年にオープンした同店にはさまざまなスイーツが並ぶ。店内に入るとプチガトーやプリン、ロールケーキを備えたショーケースが出迎えてくれる。そして、ていねいに作られたケーキ一つひとつは、美しいという形容詞がよく似合う。

店名を冠する「ショートケーキ〜Yakumo〜」は、上質な北海道産生クリームと小麦、国産苺のみを贅沢に使用した一品だ。りんごの形を模した「ニュートン」は国産りんごのプレザーブを中心にりんごのジュレ、ムーズを重ねたケーキで口にするたび爽やかな気分にさせてくれる。「ティラミスヌヴォーラ」は一般的なティラミスとは一線を画す雲のようなフォルムが印象的な一品だ。そして幸運を呼び込む琥珀色のチョコレート、その中にドライフルーツを散らしたレアチーズケーキ「ラピスラズリ」もおすすめだ。

モンブランは京都八幡産マロンペーストを贅沢に使用した「京和栗の極モンブラン」と、ラム酒を効かせたフランス産サバトンのマロンペーストを使用したちょっと大人な「theモンブラン」の2種類が並ぶ。旬の素材を使った新商品も加わるので定期的に足を運びたくなる。

さいたま観光国際協会認定品にも認定される「氷川ご縁ぷりん」は、栃木県日光の金乃卵と自家製カラメルを使用した濃厚な味わいのプリン。自宅で楽しむのはもちろん手土産としても重宝するに違いない。このほかにも大宮盆栽村が由来の「宇治抹茶盆栽ロール」や、氷川参道沿いのケヤキや氷川神社の御神木であるクスノキをモチーフにした「氷川の杜リーフパイ」などさまざまなお菓子がそろっている。