地下鉄2路線直通電車が便利な東武東上線沿線の鶴瀬、ふじみ野、上福岡
東武東上線の「鶴瀬」駅から「上福岡」駅にかけてのエリアは、東武東上線と東京メトロ有楽町線・副都心線の相互乗り入れなどの交通アクセスの利便性向上により、成熟した住宅地に進化。暮らしの場として注目を集めている。
東上線沿線でも早くから住宅地になった「鶴瀬」駅周辺
なかでも「鶴瀬」駅周辺の「鶴瀬第一団地」は、東上線沿線で最初に開発された日本住宅公団(現・UR都市機構)の団地で、古くから住宅地として発展したエリアだ。近年は、「鶴瀬第一団地」の建て替えが進み、「アルビス鶴瀬」や「コンフォール鶴瀬」として生まれ変わり、さらに快適な住宅地になった。さらに、駅東口からバスで10分ほどの距離に2015(平成27)年、「三井ショッピングパーク ららぽーと富士見」がオープン。約300店舗が入居する大型商業施設で、日常の買い物はもちろん、休日にも利用でき、さらに利便性が高まった。
東洋一の大規模団地が誕生した「上福岡」駅周辺
「上福岡」駅周辺でも、昭和30年代から当時は東洋一といわれる規模を誇った「霞ヶ丘団地」や「上野台団地」が開発されている。2004(平成16)年から「上野台団地」の建て替えが始まり、新たに「コンフォール上野台」として生まれ変わったほか、団地の高層化や小学校統合によってできたスペースを利用して「福岡中央公園」の拡張やマンション、戸建て住宅の開発が行われた。さらに、「上福岡」駅の西口でも市街地再開発事業が行われ、ショッピング施設やマンションが誕生するなど、時代に合わせた進化を遂げた。さらに、2020(令和2)年11月には日本無線の工場跡地に「イオンタウンふじみ野」が開業。駅周辺のますますの発展が期待される。
また、「上福岡」駅の北東を流れる新河岸川からは、江戸時代から昭和初期にかけて川越と江戸・東京を結ぶ舟運に利用されており、福岡河岸には船問屋が集まり、物流の拠点となっていたという。現在もかつての河岸付近には当時の面影を偲ぶことができる。
1990年代に開発された新しい街が広がる「ふじみ野」駅周辺
「鶴瀬」駅と「上福岡」駅の間にある「ふじみ野」駅は1993(平成5)年に誕生した新しい駅だ。駅の開業後、駅周辺では住宅地やショッピング施設の開発が進められ、整然とした街並みが広がる。とくに「アウトレットモール・リズム(現・トナリエふじみ野)」は日本初のアウトレットモールとして注目された。現在も「イオン 大井店」や「三井ショッピングパーク ららぽーと富士見」など大型ショッピング施設が多く、ショッピングタウンとしてもにぎわう。
「池袋」駅方面のほか地下鉄2路線に直通電車が走る東武東上線
「鶴瀬」駅、「ふじみ野」駅、「上福岡」駅周辺は交通アクセスの利便性も高い。「鶴瀬」駅と「上福岡」駅には各駅停車のほか準急も停車する。「ふじみ野」駅にはさらに急行やTJライナーも停車し、利用できる電車の本数が多い。
これら3駅からは「池袋」駅へ乗り換えなしで移動できるほか、東京メトロ有楽町線や東京メトロ副都心線への直通電車もあり、東京都心部へもダイレクトアクセスとなる。各駅から「池袋」駅には30分程度の所要時間で、通勤も苦にならないだろう。
地下鉄2路線への直通電車が利用でき、交通の利便性に恵まれた東武東上線沿線の「鶴瀬」駅、「ふじみ野」駅、「上福岡」駅周辺。確かにこのエリアでは快適な暮らしが実現できそうだ。