「ふじみ野市版スーパーシティ構想」が切り拓く、人と技術が織りなすふじみ野市の豊かな暮らし

埼玉県ふじみ野市では、「人がつながる 豊かで住み続けたいまち」を実現するために、全国屈指の先進的な都市開発ビジョン「ふじみ野市版スーパーシティ構想」を推進しています。

本レポートでは、「コンパクト=交流・拠点整備」「スマート=利便性向上」「レジリエント=災害に強い安心」という3つの柱を軸に、文化施設の整備、デジタル行政、災害に強いまちづくりなど、ふじみ野市がどのように暮らしを豊かに変えていこうとしているのかを、多角的に紹介します。未来のふじみ野市が描く暮らしの具体像を、ぜひご覧ください。

「ふじみ野市版スーパーシティ構想」エリア全域での利活用イメージ(引用:「ふじみ野市版スーパーシティ構想 地域まちづくり計画」)
「ふじみ野市版スーパーシティ構想」エリア全域での利活用イメージ(引用:「ふじみ野市版スーパーシティ構想 地域まちづくり計画」)

1. スーパーシティ構想とは?ふじみ野市が描く未来

「スーパーシティ構想」とは、AIやビッグデータなどの最先端技術を生活全般に取り入れ、住民主体で課題を解決する未来都市を実現する国家戦略です。内閣府主導のこの構想は、効率化だけを目指す「スマートシティ」とは一線を画し、技術を手段としつつ、暮らしの質向上を目的としています。

埼玉県全体でもこの構想が進められており、「コンパクト」「スマート」「レジリエント」の3本柱を掲げ、交通・医療・福祉・災害対策など幅広い分野で取り組みが行われています。たとえば秩父市では、IoTや遠隔医療、ドローン物流などの導入が進行中です。

埼玉県内全域の「スーパーシティ構想」に対するエントリー状況(引用:埼玉県HP)
埼玉県内全域の「スーパーシティ構想」に対するエントリー状況(引用:埼玉県HP)

ふじみ野市でも、地域課題を的確に捉えた上で、文化施設の整備によるコミュニティ醸成、行政手続きのデジタル化、災害対策・環境配慮型の都市整備といった複数の施策を展開。高齢化や公共施設の老朽化、駅前の空洞化といった課題に、戦略的に対応しています。

これらの取り組みは、多面的な都市再構築を進めながら、住みやすさと持続可能性を高いレベルで両立しようとするふじみ野市の意志が体現されています。


2. 「コンパクト」なまちづくり:ふじみ野市のつながりを育む文化拠点

「コンパクト=交流・拠点整備」なまちづくりの構想では、インフラ整備を通じた地域のつながりと経済活性化を図ります。ふじみ野市は、文化施設の整備・改修を通じて市民活動の場を拡充中です。

2023(令和5)年にオープンした「ふじみ野ステラ・ウェスト」は旧大井中央公民館の機能を引き継ぎ、図書館も併設されています。2026(令和8)年度には、旧勤労福祉センターホールを改修した「ふじみ野ステラ・イーストホール棟」が開館予定です。また、「上福岡図書館」は2023(令和5)年11月から大規模改修工事を行い、2025(令和7)年2月にリニューアルオープンしました。これらの施設は、世代を超えて市民が集い・学び・交流する場となることで、地域に新たなコミュニティを育んでいます。

同時に「上福岡駅東口駅前商店街」の活性化にも力を入れています。市と商工会等が連携し、空き店舗活用や創業支援を推進。これにより、地域のにぎわいを再生し、経済とコミュニティ両面の課題解決を図っています。文化施設と商業支援を軸にしたこの取り組みは、ふじみ野市の社会資本強化戦略の一環といえるでしょう。

「コンパクト」事業一覧(引用:「ふじみ野市版スーパーシティ構想 地域まちづくり計画」)
「コンパクト」事業一覧(引用:「ふじみ野市版スーパーシティ構想 地域まちづくり計画」)


3. 「スマート」な暮らし:デジタルが拓く利便性の高いふじみ野市

「スマート=利便性向上」では、デジタル技術を活用して日常生活の利便性を高めることを目的としています。市はオンライン申請プラットフォームを整備し、従来よりも効率的な行政手続きを実現。時間や場所に縛られず手続きを可能にすることで、市民の負担を軽減します。

「デジタル市役所」の実現に向けた検討も進行中で、業務の見直しと業務改革により、窓口対応の効率化を目指します。待ち時間の削減や手続きの簡素化は、市民生活の質を高める要素となるでしょう。

移動の利便性にもデジタル技術を活用。市内循環ワゴンやシェアサイクルのデータを基に運行コースの最適化を検討しており、高齢者や移動困難者への支援につながります。また、電子図書館の運用により、誰もが手軽に図書サービスを利用可能にすることも検討されています。

これらの施策は、単なる技術導入にとどまらず、生活全体の質向上と高齢化社会への対応を目的とした、都市の包括的デジタル変革となるでしょう。

「スマート」事業一覧(引用:「ふじみ野市版スーパーシティ構想 地域まちづくり計画」)
「スマート」事業一覧(引用:「ふじみ野市版スーパーシティ構想 地域まちづくり計画」)


4. 「レジリエント」な安心:災害に強く、環境に優しいふじみ野市へ

「レジリエント=災害に強い安心」では、災害対応力の強化と環境負荷の軽減を両立し、安心で持続可能な暮らしを目指しています。

公共施設への太陽光パネルの設置や、公用車の電動化が進められている一方、災害時には非常用電源として活用できる体制を整備し、地域のエネルギー自立性も向上させる計画です。また、市民向けにはEV充電設備や太陽光発電設備の導入支援制度を設け、個人レベルでもレジリエンス強化に貢献できる環境を整備していきます。

水害対策としては、川越江川下流部の内水氾濫を防ぐため、川崎地区に調整池を整備中。気候変動に伴って、豪雨リスクが高まっていることへの具体的な備えの1つとなっています。

こうした施策は、再生可能エネルギーの導入と防災機能の融合により、市民の安全と快適な環境の両立を図るために構想されています。

「レジリエント」事業一覧(引用:「ふじみ野市版スーパーシティ構想 地域まちづくり計画」)
「レジリエント」事業一覧(引用:「ふじみ野市版スーパーシティ構想 地域まちづくり計画」)

 


5. 市民に寄り添うメリット:暮らしが豊かになる具体的な恩恵

ふじみ野市版スーパーシティ構想の目的は、市民生活の質を高めることにあり、その効果は多方面に及ぶでしょう。

まず、新たな文化施設の整備により、地域の世代間交流が活発になり、社会的孤立の予防や市民の活動意欲を後押しします。また、行政手続きのオンライン化や「デジタル市役所」の導入により、利便性が向上。市民は時間や場所を問わずサービスを受けられるようになります。

交通面では、市内循環ワゴンやシェアサイクルが最適化され、高齢者や移動困難者にも使いやすい公共交通が提供されます。さらに、太陽光発電やEVによる災害時のエネルギー確保、水害対策といった安全対策も安心を支えます。

そして、CO₂排出削減など環境面の取り組みも進められ、持続可能な都市環境の形成が図られています。構想は、市民一人ひとりの暮らしを豊かにする多面的な価値をもたらすでしょう。

市内循環ワゴン「ふじみん号」(引用:ふじみ野市HP)
市内循環ワゴン「ふじみん号」(引用:ふじみ野市HP)


6. 未来へ向かう推進力:ひとりひとりが、ふじみ野市の未来をつくる

この構想は、市長・副市長・教育長らが参加する「経営戦略会議」を中心に、全庁一体で取り組まれていきます。

具体的には、2022(令和4)年度から順次事業を実施し、2027(令和9)年度以降にかけて段階的に整備が進む構想となっています。「ふじみ野ステラ・ウェスト」や「上福岡図書館」の供用開始、電子図書館の導入など、すでに複数の施策が動き出しています。

また、2030(令和12)年度を達成目標とし、各分野でKPI(重要業績評価指標)を設定。電子申請件数、文化施設の利用団体数、起業支援件数、EV普及率など、数値目標を通じて進捗管理と市民への説明責任を果たします。これらは、市の本気度を示すものであり、住民や将来の移住希望者に安心感と信頼を与える要素の1つとなるでしょう。

複合施設「ふじみ野ステラ・ウェスト」
複合施設「ふじみ野ステラ・ウェスト」


ふじみ野市版スーパーシティ構想は、技術と人が調和する持続可能な都市モデルです。「コンパクトな拠点形成」「スマートな利便性」「レジリエントな防災・環境対策」が三位一体となって、暮らしを総合的にアップデートします。市民のつながりを大切にしつつ、利便性と安全性を兼ね備えたまちづくりは、ふじみ野市が未来を見据えた先進都市であろうとすることを物語っています。

便利で安心・温かい人のつながりを感じられる場所を求めるなら、ふじみ野市はその理想に最も近いまちのひとつとなるでしょう。未来をともにつくる一員として、ぜひふじみ野の変化を体感してみてください。

「ふじみ野市版スーパーシティ構想」が切り拓く、人と技術が織りなすふじみ野市の豊かな暮らし
所在地:埼玉県ふじみ野市 

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