熊谷市・深谷市の暮らしを知るKUMAGAYA FUKAYA AREA GUIDE

市民の愛着度が高く、「利根川」や「熊谷桜堤」などの豊かな自然が広がるラグビータウン「熊谷市」

熊谷桜堤や「熊谷うちわ祭」で知られる魅力の街、熊谷市

熊谷市は埼玉県の北部、東京都心から50~70km圏に位置する。2005(平成17)年に旧熊谷市と妻沼町、大里町が合併して新熊谷市が誕生。2007(平成19)年には江南町を編入し、面積は159.82平方キロメートルとなった。可住地面積が埼玉県内第2位と広く、地形はほぼ平坦で荒川や利根川など自然も豊かだ。

年間の快晴日数は64日と日本一を誇り、天候にも恵まれている(第65回日本統計年鑑)。

「熊谷」駅付近の荒川沿いは「日本さくら名所100選」の熊谷桜堤となっており、花見の名所として知られる。ラグビーの大会が数多く行われる「熊谷スポーツ文化公園」も熊谷市内にあり、「ラグビータウン熊谷」とも呼ばれる。「熊谷うちわ祭」は「関東一の祇園」と称され、豪華絢爛の山車や屋台が練り歩く。荒川河川敷で行われる「熊谷花火大会」とともに熊谷の夏の風物詩となっている。

「熊谷うちわ祭」の様子
「熊谷うちわ祭」の様子

アクセス性が魅力の熊谷市

熊谷は『平家物語』に登場する武将、熊谷直実の出身地で、現在も「熊谷」駅前には熊谷直実像が建つなど郷土の英雄として親しまれている。江戸時代には中山道に「熊谷宿」が設けられ、多くの旅人が行きかうようになった。その歴史は現在の交通網にも影響しており、熊谷市は今も国道17号、国道17号熊谷バイパス・深谷バイパス、国道17号上武道路、国道407号、国道140号、国道125号などが集まる道路交通の要衝となっている。

「熊谷」駅前の熊谷直実像
「熊谷」駅前の熊谷直実像

また、熊谷市は、上越・北陸新幹線、JR高崎線、秩父鉄道と鉄道も充実している。都内への通勤であれば、新幹線を使用すれば約40分で「熊谷」駅から「東京」駅へ行くことができる。新幹線通勤の場合、条件が合えば市から補助金が下りるため、こういった制度を活用しながら、より広く安い住宅を検討する人も少なくないという。

「熊谷」駅
「熊谷」駅

深い郷土愛を抱く熊谷市民

2024(令和6)年に熊谷市が行った「まちづくり市民アンケート」(令和5年度分)によると「熊谷市にこれからも住み続けたいと思いますか」という質問に「住み続けたい」または「できれば住み続けたい」と答えた人は72.6%で、2022(令和4)年度の結果と比べやや上昇していた。

「熊谷市にこれからも住み続けたいと思いますか」という質問に対する回答(引用:「まちづくり市民アンケート」(令和5年度分・後期基本計画1年目))
「熊谷市にこれからも住み続けたいと思いますか」という質問に対する回答(引用:「まちづくり市民アンケート」(令和5年度分・後期基本計画1年目))

また、「あなたは熊谷市に愛着を感じますか」という質問に「愛着を感じる」または「やや愛着を感じる」と答えた人は81.7%に上った。熊谷市の行政で満足に感じる点を尋ねた質問では「スポーツツーリズムを推進する」「豊かな自然を保全する」といった項目の満足度が高かった。

「住みごこち」についての質問に対しても、「住みやすい」「どちらかといえば住みやすい」が前回回答と比べると上昇しており、市の特徴となっているスポーツに対する環境などに対し、市民も愛着を持って住まわれていることがよくわかる結果となっている。

幅広い移住促進や子育て支援を実施する熊谷市

熊谷市では移住促進にも努めている。例えば、市外から熊谷市へ転入し住宅を購入 (または新築)した40歳未満の人を対象に、住宅部分の固定資産税の課税免除制度などを設けている。

子育て支援も充実する。熊谷市では2024(令和6)年4月に学校給食費を値上げ改定したが、値上げ金額分を公費負担とし、保護者の負担は変わらない。不育症治療費や早期不妊検査費を助成するほか、こども医療費助成は18歳まで対象とされ、経済的支援が手厚い。

さらに総合的な子育て相談窓口「くまっこるーむ」を「熊谷市役所」に開設し、切れ目ないサービスを提供している。ここではオンラインの相談に対応しているのも便利だ。

子育て相談窓口「くまっこるーむ」が開設されている「熊谷市役所」
子育て相談窓口「くまっこるーむ」が開設されている「熊谷市役所」

熊谷市の未来を見据えた『都市計画マスタープラン』

2022(令和4)年に策定された『熊谷市都市計画マスタープラン』では「未来に向かって人や地域がまとまり・つながるまち くまがや」を将来都市像に、

  • 「“コンパクト・プラス・ ネットワーク”化されたまち」
  • 「自然の中で スポーツや文化に親しみ愛着の持てるまち」
  • 「快適で魅力ある緑あふれるまち」
  • 「安心して暮らせる安全なまち」
  • 「ヒト・モノが集まり 活力ある産業が育つまち」

上記5項目のまちづくり目標を掲げ、まちづくりを推進している。

さらに市内を5地区に分け、それぞれのエリアの特徴に合わせ具体的な取り組みを提示している。

5つに分けられる熊谷市都市計画マスタープラン(引用:「まちづくり市民アンケート」(令和5年度分・後期基本計画1年目))
5つに分けられる熊谷市都市計画マスタープラン(引用:「まちづくり市民アンケート」(令和5年度分・後期基本計画1年目))

移住者への新幹線手当てなど、市外から住宅を検討するエリアとして注目が集まる熊谷市。今後の再開発の動向も、チェックしていきたい。

市民の愛着度が高く、「利根川」や「熊谷桜堤」などの豊かな自然が広がるラグビータウン「熊谷市」
所在地:埼玉県熊谷市