食堂ヨリミチ
東京で長年飲食業に携わってきた店主の森谷 愁平さんは、お子さんの誕生を機に大宮へ移住し、独立。「子連れでちゃんと食事ができる場所は意外と少ない」と感じた自身の経験から、子ども連れでも安心して過ごせる店づくりを心がけてきた。カウンター席やテーブル席のほか、子ども連れでもゆっくり気兼ねなく食事ができる座敷席があり、一人客から小さな子どもを連れた親子まで、幅広い客層が店を訪れる。
料理は、ほぼ手づくりのものを提供。例えば、白砂糖を使わず、塩麹や甘酒を使った自家製ドレッシングや浅漬けなど、各メニューには体にやさしい工夫が詰まっている。また、メニューは定番の定食から、日替わりで登場する創作料理、店主の出身地である山形の郷土料理まで幅広く、コースやセットの他、キッズプレートなども提供。市場で仕入れた新鮮な野菜や魚を使い、日替わりなどのメニューはその日に仕入れた食材をもとに内容を決める。
数あるメニューの中でも特に人気の高いメニューが、「厚すぎる ジンジャーポーク」。厚切りの豚肉にたっぷりの野菜を添えたボリューム満点の一皿で、低温調理でじっくり火を通し、一日寝かせた肉はやわらかくジューシーで、肉の旨味をしっかり感じられる。さらに、2種類の醤油をブレンドし、まろやかな甘みと程よい塩味が絶妙に調和したジンジャーソースも肉の旨みをぐっと引き立てている。
夜になるとお酒の時間が始まるが、アルコールはビール、焼酎、ワイン、スパークリング、ジン、ウイスキーなど幅広い種類を店主自らが選定して提供。芋焼酎やクラフト系サワー、甘酒を使ったドリンク、山形のラフランスジュースで割ったオリジナルのドリンクなど、個性ある品ぞろえも魅力だ。
味も内容も満足度の高い料理はもちろんだが、訪れた人の記憶に残るのは、この食堂が醸し出す、温かくて居心地のいい空気。その空気を生み出しているのは、「家族で気軽に、ちゃんとしたごはんが食べられる場所として、地域に長く愛される店を目指したい」という森谷さんの想いだ。食堂ヨリミチは、そのやさしい想いにふと惹かれて立ち寄りたくなる、そんな場所だ。
食堂ヨリミチ
所在地:埼玉県さいたま市南区南浦和3-10-2 亀井ビル1F
電話番号:048-799-3886
営業時間:ランチ 11:30~15:00、ディナー 月曜〜金曜18:00~22:00
土日祝17:00〜21:00
定休日:月曜日
