水子貝塚公園
東武東上線「みずほ台」駅東口から徒歩15分ほどの場所にある「水子貝塚公園」。縄文時代前期(約5,500~6,000年前)を代表する貝塚として、1969(昭和44)年に国の史跡に指定された。1994(平成6)年、遺跡の保存と活用のため整備が行われ『縄文ふれあい広場 水子貝塚公園』として開園に至った。
敷地面積は約4万平方メートルで、当時のムラ全体がこの敷地内に含まれている。中央には芝生の広場、その周りを園路(全長582メートル)が巡っている。その外側には縄文の森が復元されている。園内には竪穴住居が5棟、竪穴住居の骨組みが2棟の復元されており、住居の内部には縄文時代の家族を模した人形が置かれており、当時の生活を類推することができる。
現在も水子貝塚では発掘調査が実施されている。貝塚を伴う竪穴たてあな住居跡が確認され、その一部の発掘が進んでいるのだ。当時の暮らしを知る上で大変貴重な資料となるため、調査区を細かく区切り、どこから何が出たかを記録しながら調査を進めている。発掘の意義や出土物の説明などを行うイベントも開催されている。
園内には「展示館」と「資料館」が併設されている。「展示館」では、水子貝塚から発見された人骨や犬の骨、当時の人が使っていた土器や石器、出土した貝・獣骨・木の実などが展示されている。発掘調査時の住居跡も複製・再現していて、当時の人々の暮らしぶりを紹介している。
「資料館」は同公園にとどまらず、市内の各遺跡から出土した考古資料が展示されている。約3万年前の旧石器時代の石器群や、県指定文化財の羽沢遺跡出土縄文土器(愛称「ムササビ形土器」)、古墳時代初頭の鉄剣など、数多の資料を通して富士見市の原始・古代の解説をしている。企画展示や体験学習・講座なども催されているので、気になるイベントがあれば積極的に参加したい。
園内の遊歩道は歴史に触れるだけでなく、ウォーキングコースとしても人気だとか。エクササイズをしたい時や、穏やかな雰囲気の中でリフレッシュしたい時などにはお世話になることが多くなりそうだ。
水子貝塚公園
所在地:埼玉県富士見市水子2003-1
電話番号:049-251-9686 (水子貝塚資料館)
開園時間:9:00~18:00(10月~3月は17:00まで)
休園日:なし
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