複合公益施設「サウスピア」内にある子育て支援センター

「サウスピア」内で利用しやすい!
育児相談や一時預かりも行う「子育て支援センター みなみ」

JR「武蔵浦和」駅西口から徒歩1分。市役所やコミュニティセンターなどが入る複合公益施設「サウスピア」の1階には、「子育て支援センター みなみ」がある。今回は施設長の岡野 綾子さんに、活動内容や同施設の特徴、日々心がけていることなどについてお話を伺った。

市役所や図書館も同じ建物内にあるのが便利

「子育て支援センターみなみ」入口
「子育て支援センターみなみ」入口

――「子育て支援センター みなみ」の概要をお聞かせください。

岡野施設長 この複合公益施設「サウスピア」ができたのが2013(平成25)年1月で、当施設もそのときにオープンしました。利用対象は0歳~3歳未満の子どもと保護者で、親子が安心して過ごせる場、親同士の交流の場、育児に関する情報の収集や交換の場となっています。ご利用はさいたま市にお住まいの方が優先ですが、定員に空きがある場合は、市外のお友達と一緒に利用されたいなどのご要望も受け入れています。もちろん無料でご利用いただけます。武蔵浦和はファミリー層に人気があり、子育て世帯がどんどん増えています。

明るく広々とした中の様子
明るく広々とした中の様子

――多くの方が利用されているのですね。利用方法を教えていただけますか。

岡野施設長 コロナ前は定員もなく、出入りも自由でしたので、一日に延べ何百人という方が利用されていました。現在は予約制にしていることもあって、以前ほどではありません。利用できる時間帯を分けた上でそれぞれ定員を設けています。また、初めて利用する場合は、基本的に利用申請をしていただいています。入館に必要なカードをお渡しするので、スムーズにご利用いただけます。また、各イベントもすべて予約が必要となります。

同施設が入るビルはJR「武蔵浦和」駅と連絡通路でつながっています
同施設が入るビルはJR「武蔵浦和」駅と連絡通路でつながっています

――施設の特徴はどんな点でしょうか。

岡野施設長 複合公益施設内にあるというのが一番の特徴ですね。市役所や保健センターなど、子育て支援センターとつながりのある施設が多く入っているので、利用者の方も使いやすいと思います。今日は図書館の司書さんによるお話会があったのですが、「この絵本はシリーズは上の図書館にありますよ」といった情報を聞けば、すぐに借りに行くこともできます。

施設は出来てから10年ほど経ちますが、利用者の方が大事に使って下さるおかげで比較的きれいです。日当たりが良く、明るい自然光の中で遊べる点も良いですね。明るすぎて、季節や時間帯によってはロールカーテンを下ろしているくらいです。冬は床暖房で暖かいですよ。

ベビーマッサージやお話イベントが人気

明るく広々とした中の様子
明るく広々とした中の様子

――利用者のみなさんはセンターでどのように過ごされていますか。

岡野施設長 赤ちゃんが安心して寝転がれる場所には小さな赤ちゃんのいるお母さんが集まり、動ける子は自分ですべり台やおままごとセットのところに行くので、月齢の近い方同士で集まっていることが多いですね。自然とそうなる面もありますし、横のつながりを求めて意識的にということもあるでしょう。お母さんたちは「何才ですか?」「同じくらいですね」といった感じでお話をされています。

入ってすぐのところに用意されている、ベビーカー置き場
入ってすぐのところに用意されている、ベビーカー置き場

――定期的に開かれているイベント、季節ごとのイベントについてお聞かせください。

岡野施設長 定番イベントは、近くの英会話スクールの先生と楽しむ「えいごであそぼう」、保健センターと提携して行う「ふたごの集い」など、いろいろありますね。季節のイベントは、節分、こいのぼり、七夕、お月見、ハロウィン、クリスマスなど、季節感のあるものを中心に行っています。各イベントにまつわる制作を行う他、人形劇やコンサートを開く場合もあります。

絵本コーナー
絵本コーナー

――中でも人気のあるイベントについて教えてください。

岡野施設長 一番人気は「ベビーマッサージ」ですね。親子でふれあう時間を大切にしてほしいと講師の方が勧めてくださり、その点が受け入れられているのかなと思います。参加希望者が多いため、オンラインでも行っています。「あかちゃんお話会」「あかちゃん絵本読み聞かせ」「わらべ唄とお話会」など、お話イベントはみんな好きですね。子どもが楽しめるだけでなく、お母さんにとってもホッとできる時間のようです。また、先日さいたま消防局の主催で行った「応急手当親子講習」には、7組の定員に対して定員を上回る多くの応募がありました。参加希望の多さに、急遽今年度内にもう一度行うことになりました。

一時預かり、育児相談、座談会など保護者向けの取り組みも充実

多彩な玩具がたくさん用意されています
多彩な玩具がたくさん用意されています

――育児相談など、保護者向けの取り組みについてお聞かせください。

岡野施設長 育児相談は常にお受けしています。このためだけの予約は不要で、施設をご利用いただいている時ならいつでも大丈夫です。電話でも受け付けていますし、市が立ち上げた「さいたま市子育てweb」というサイトでのオンライン育児相談もあります。

保護者向けイベントの代表的なものは、市役所の子育て支援政策課と協力して行っている「ノーバディズ・パーフェクト」。子育ての悩みなどをグループで話し合い、自分に合った子育てを見つけるプログラムです。サウスピア内にある武蔵浦和コミュニティセンターの集会室でイベントが行われている間は、子育て支援センターでお子さんの託児を行うので、大人だけで話していただけます。また、毎月「パパさんデー」を設け、「パパのベビーマッサージ」などさまざまな企画を行っています。利用者の方からの要望を受けて始めた「パパ座談会」には繰り返し参加される方もいて、お父さんたちもこういった場を求めているんだなと感じています。

季節によって替わる壁面の制作物
季節によって替わる壁面の制作物

――一時預かりの詳細を教えてください。

岡野施設長 通院や学校行事などはもちろんのこと、ご自身のお買い物や習い事、美容院、ネイルサロンといったリフレッシュ目的でも有料となりますがご利用いただけます。毎月1日から翌月の予約が始まるので、丸2か月前から予約できることになります。

一時預かりの部屋
一時預かりの部屋

――地域の方と連携していることがあれば教えてください。

岡野施設長 いろいろあります。読み聞かせをしてくださる方々は地域のボランティアですし、地域の小学校の町探検や中学校の職業体験も毎年受け入れています。また、今年は近隣の公民館とタッグを組んで、出張子育てサロンを行っています。

――施設長として心がけていることがあれば教えてください。

岡野施設長 気軽にご利用いただきたいと思っていますが、大勢の中に一人で入っていくのが苦手な人もいると思います。ましてや今は電話予約をしてから来ていただいているので、ハードルが高いと感じる方もいらっしゃるかもしれません。その点を考慮し、ここに来たことがない人限定のイベント「はじめのいっぽ」を定期的に開くなどして、できるだけ訪れやすいよう心がけています。また、引っ越してきたばかりの人のための「ウェルカムさいたま」というイベントも年に2回あります。ぜひ一度お越しいただければと思います。

「子育て支援センターみなみ」
「子育て支援センターみなみ」

子育て支援センター みなみ

施設長 岡野 綾子さん
所在地:埼玉県さいたま市南区別所7-20-1 サウスピア1F
電話番号:048-844-7223
FAX:048-844-7224
休館日:第2・4月曜日、第5日曜日、国民の祝日、年末年始、毎月最終金曜日午後 ※その他臨時の休館日あり
※この情報は2022(令和4)年11月時点のものです。