西大宮に暮らすNISHI-OMIYA AREAGUIDE

特別インタビュー

穏やかな暮らしを望む新住民を待つ、居心地のよい「西大宮」駅周辺のまちづくりを目指す「日進・指扇周辺まちづくり事務所」

JR川越線「西大宮」駅が開業してから約16年経つ。同駅の北側は住宅街となり、現在は南側で指扇土地区画整理事業が進んでいる。無秩序に市街地が広がらないようコントロールしながら道路や公園を整備し、宅地化を促進。現在の計画では2030(令和12)年3月末までに、災害に強く快適な市街地の形成をめざす。

今回はそんなまちづくりを推進する「日進・指扇周辺まちづくり事務所」のご担当者に、事業の進捗状況やエリアの魅力について話を聞いた。

日進・指扇周辺まちづくり事務所 所長の島嵜さん(右)と区画整理係長の柳澤さん
日進・指扇周辺まちづくり事務所 所長の島嵜さん(右)と区画整理係長の柳澤さん

子育て世代に選ばれる、ゆとりある「西大宮」駅周辺の住環境

――まず、「西大宮」駅周辺の住環境について、どのような特徴や魅力があるとお考えですか。最近の人口動向や子育て世代の流入なども含めてお聞かせください。

島嵜さん:計画的につくられた住宅街なので、ごちゃごちゃした感じがありません。街全体にゆとりがあり、駅を降りると空が広く感じられます。人々の暮らしから生まれる穏やかで心地よい雰囲気が魅力です。住宅街のあちこちに緑があるのも心地よさにつながっているのかもしれません。最近は100平米以下の建売住宅も多いですが、それでは植栽のスペースが取りにくいですよね。「西大宮」駅周辺では、原則、北側は135平米以上、南側は120平米以上という宅地面積の制限を設けることで、ゆとりをもって建物を建てられるようにしています。

「西大宮」駅南口周辺の区画整理事業の完了イメージ
「西大宮」駅南口周辺の区画整理事業の完了イメージ

島嵜さん:整備が完了した北側は道路が広く、プロサッカーチーム「RB大宮アルディージャ」のクラブハウス周辺などは、特に雰囲気がいいですよ。近くに整備予定の公園が完成すれば、もっと良くなるでしょう。駅南側にも公園をつくる予定ですし、元々あった豊かな緑を感じられるまちになっていくはずです。公園整備に向けたワークショップも行い、「こんな機能を入れたい」という市民の皆さんの意見をまとめてあります。工事はまだですが設計は始まっています。

1号街区公園のイメージ
1号街区公園のイメージ

柳澤さん:商業エリアと閑静な住宅エリアがしっかりゾーニングされているのも魅力です。駅前は今後賑わいがでてきますが、通りから一歩入ると静かです。このゾーニングが変わらない限り、開発が進んでも住宅エリア内に高さ30mのマンションが建ったり、パチンコ屋ができたり、そういう心配はまずありません。静けさは維持され、穏やかな暮らしが続けられるでしょう。

「西大宮」駅南側のゾーニング
「西大宮」駅南側のゾーニング

柳澤さん:ご存じのとおり全国的には人口が減少傾向にありますが、さいたま市は現在も毎年増加しています。特に若い世代の転入超過数が多く、昨年まで政令市の中で9年連続で1位でした。現在は2位ですが、若者の流入が多いことに変わりはありません。14歳以下の子どもの人口比率がさいたま市全体では12.4%ですが、「西大宮」駅がある西区では13.1%と少し高くなっています。さいたま市の中でも、子育て世帯に選ばれているエリアなのかなと思います。住民の平均年齢も、さいたま市全体だと45歳ぐらい、「西大宮」駅南側だと40歳ぐらいなので、明らかに若いですね。

さいたま市・さいたま市西区の人口ピラミッドの比較
さいたま市・さいたま市西区の人口ピラミッドの比較

柳澤さん:また、さいたま市全体の人口増加はここ3年で1.5%ほどですが、「西大宮」駅周辺だけを見ると、北側は3年間で15%増えています。南側は31%増で、わずか3年で3割と大幅に人口が増えていることがわかります。区画整理における計画人口は北側が13,000人、南側3,000人。南側の人口は現在2,300人なので、まだまだ増えるでしょう。

島嵜さん:駅周辺に住宅が増えたことでスーパーやコンビニなどもでき、昔と比べると便利になりました。電車が着くと多くの人が降りてきて、活気を感じられます。

交通利便性も高いです。JR川越線が埼京線に乗り入れているので、都内に出やすいんですよね。新大宮バイパスにも出やすいですし、国道16号も近いので車利用にも便利です。南北にも東西にも行きやすいのが良いですね。

「ヤオコー 西大宮店」
「ヤオコー 西大宮店」

ハードとソフトの両面で、人口増加とコミュニティ醸成を促す「日進・指扇周辺まちづくり事務所」

――「日進・指扇周辺まちづくり事務所」では、どのような役割を担っておられ、日々どんな業務に取り組まれているのでしょうか。

島嵜さん:さいたま市では、まちづくり事務所が再開発、区画整理を担当しています。「日進・指扇周辺まちづくり事務所」は、旧大宮市時代から考えると深作や宮原の区画整理にも関わっていますし、日進の民間開発にも関わるなど広範囲を担当しており、現在は西大宮メインで動いています。

主な業務は、地区内の権利者の方々との交渉、予算確保、工事の調整などです。建物の建設時に申請する許可や、仮換地証明書の発行など窓口業務もありますし、権利者から一時的に借り受けている土地の管理もあります。草刈りなど委託業者だけでは間に合わず職員もやることもあります。

――現在進行中の「指扇土地区画整理事業」は、西大宮エリアにどのような変化や効果をもたらすとお考えですか。現状の進捗とともに、住民の反応や将来的な街の姿についても伺いたいです。

島嵜さん:予算に対してどこまで進んだかという事業費ベースの進捗率は、2024(令和6)年度末時点でおよそ57%です。道路整備率は約49%。半分くらい出来上がっています。南側にも新しい人がたくさん入ってくること、それに伴って新しいコミュニティが生まれることを期待しています。ハードだけでは良いまちづくりはできません。ハード面の整備をきっかけに、地域の方につながりが生まれたり、街中にいつも子どもたちの姿が見られたり、そういう場所になってくれたらいいなと思っています。コミュニティ形成のため何かしらソフト面でも施策を打てればという気持ちはありますが、現状手が回っていません。

電線地中化による光景
電線地中化による光景

柳澤さん:みなさんからは「昔に比べてかなり良くなった」というご意見をいただいています。一方で「スーパーなどの商業施設が少ない」という声もあります。

交通の利便性と安全性を高める道路整備

――インフラ整備として進められている「都市計画道路 指扇中央通線」および「文化センター通り整備事業」は、交通の利便性や地域の暮らしにどのような影響を与えると期待されていますか。現在の整備状況も併せて教えてください。

島嵜さん:何もない場所に駅を作ったので、周辺には太い道路がありませんでした。「西大宮」駅の南側にある現状の道路は幅4m以下の狭い生活道路が多く、車のすれ違いもままなりません。歩道も側溝もなく、交通量の多い時間帯は歩行者や自転車が安全に通るのも難しい状況です。そこで、駅の南口から幅16mの指扇中央通線を新設し、文化センター通りと接続して新大宮バイパスに繋げる計画を進めています。最小限の費用で大きな効果を出そうと考えた整備ですね。この整備により、歩行者や自転車の安全性の確保、周辺から「西大宮」駅へのアクセス向上を見込んでいます。

都市計画道路指扇中央通線及び文化センター通り整備事業の案内図
都市計画道路指扇中央通線及び文化センター通り整備事業の案内図

柳澤さん:文化センター通りは幅12mの太い道路で、「ローソン さいたまシティハイツ三橋店」があるところまで通っています。区画整理とは別の事業ですので、現在は用地買収を進めている段階です。2020(令和2)年7月に始まったことを考えると、2024(令和6)年度末時点で62%と、用地買収はかなり早いペースで進んでいます。

島嵜さん:用地買収を終わらせ、早く通せるように頑張っているところです。我々事務所は面整備を主に行っており、都市計画道路の整備は、別の部署が担当しています。ただ、この道路は区画整理事業に接続しており、面整備に大きな効果をもたらすので、この道路に関しては我々が進めています。

この道路ができれば、駅前や沿道に大型車が入りやすくなります。荷捌き用の車両がアクセスしやすくなれば、住民の皆さんの要望が多い商業施設も出店しやすくなるでしょう。

整備が進められてる指扇中央通線
整備が進められてる指扇中央通線

家族みんなで楽しめる場所が豊富な西大宮エリア

――「西大宮」駅周辺では、今後どのような“まちの姿”を目指していくのでしょうか。特に、ファミリー層にとって暮らしやすい街づくりをどのように考えておられるか、重点施策やビジョンをお聞かせください。

島嵜さん:「みどりあふれ、水のうるおいを感じる 新駅前ふれあいのまちづくり」というまちづくりのテーマを踏まえ、安全・安心に住み続けられる居心地の良いまちにしていきたいです。東京のベッドタウンであるさいたま市の中でも住環境に恵まれたまちになると思いますので、子どもたちを遊ばせられるスペースなど、全体的にゆとりがあって、のんびりした雰囲気を出せるといいなと考えています。

「西大宮」駅 北口の様子
「西大宮」駅 北口の様子

――地域住民や子育て世代に人気のある場所・施設などがあれば、ぜひご紹介ください。自然・商業・文化などジャンル問わず、“住む楽しさ”につながるスポットがあれば嬉しいです。

島嵜さん:真っ先に思い浮かんだのは「三橋プール」ですね。古くて規模も小さいのですが、流れるプールがあって、小さい子も楽しめます。私も子どもの頃よく行っていましたし、子どもを連れて行ったこともあります。駅の北側には大宮アルディージャのクラブハウスがあって練習風景を見学することもできるので、サッカーをやる子どもたちやファンの方におすすめです。線路沿いにある駅前のフットサル場「西大宮スポーツパーク・フットサル」も人気があって、土日に行くと広い駐車場がいっぱいになっています。

「三橋プール」
「三橋プール」

島嵜さん:北側には、バーベキューができる「秋葉の森総合公園」や花畑がきれいな「大宮花の丘農林公苑」、南側にはプールやアスレチック遊具がある「三橋総合公園」など、休日に家族で楽しく過ごせる公園もあります。スーパー銭湯の「さいたま清河寺温泉」、三橋交番の西にあるうどん屋「藤店うどん」もおすすめです。お酒が好きな人なら「小山本家酒造」もいいでしょう。毎年春に樽酒や甘酒のふるまい、工場見学などが楽しめる蔵開きのイベントをやっています。

柳澤さん:ヤオコーやマルエツなどスーパーもありますし、保育園も駅前にいくつかありますし、今後も便利になっていくでしょう。近くに「指扇病院」あるので万一のときも安心できると思います。

「指扇病院」
「指扇病院」

――最後に、西大宮への移住を検討している方、特にファミリー層に向けて「この街のここが魅力」と伝えたいメッセージをお願いいたします。今後の発展に向けた期待も込めていただければと思います。

島嵜さん:「大宮」駅周辺のような何でもある便利さはありませんが、穏やかな暮らし、静かな暮らしを求める人にはとてもいい場所だと思います。整備中の南側も、北側のような良い雰囲気の街になるよう努めています。一度来ていただければ、このエリアの良さを感じてもらえると思います。

日進・指扇周辺まちづくり事務所 所長の島嵜基さん(右)と区画整理係長の柳澤武志さん
日進・指扇周辺まちづくり事務所 所長の島嵜基さん(右)と区画整理係長の柳澤武志さん

さいたま市 都市局 まちづくり推進部
日進・指扇周辺まちづくり事務所

所長 島嵜さん
区画整理係長 柳澤さん
所在地:埼玉県さいたま市北区日進町2-1864-10 JS日進6階
電話番号:048-871-7864(区画整理係)
FAX:048-871-7856
URL:https://www.city.saitama.lg.jp/006/015/049/002/p000140.html
※この情報は2025(令和7)年8月時点のものです。

\ 私が紹介しました/

admin