新座初のクラフトビール

新座クラフト(にいざくらふと)

かわいくて親しみやすいボトルデザイン
かわいくて親しみやすいボトルデザイン

「地元で作ったビールで、地域を盛り上げたい」と創られたクラフトビールの「新座クラフト」。パッケージは新座の名産品の冬ニンジンと、天然記念物の新座の雑木林と新座市のキャラクター「ゾウキリン」をモチーフにしたものを採用。2021(令和3)年に完成して初回分は完売と、好調の兆しが見えるこのクラフトビールはなんと、半導体の電子回路の原版となる「フォトマスク」製造の会社が作っているという。

「フォトマスク」を製造する「株式会社システムアドバンス」は、新座で今年46期目を迎える業界で老舗の会社。「フォトマスク」とは、ガラス乾板とも呼ばれ、電子部品の製造工程で使用されるパターン原版をガラス、石英等に形成し電子部品の回路パターン等を被転写対象に転写する際の原版となるもの。日常品では、スマホやタッチパネル、パソコンの半導体、車載メーターなどに使用されているという。なぜこの会社がクラフトビールの製造を始めたのか、お話を伺った。

新規事情担当部署で「新座クラフト」担当の中嶌さん
新規事情担当部署で「新座クラフト」担当の中嶌さん

「異業種であるクラフトビールを手掛けたのは、目を使う細かい仕事も多く、40~50代の従業員の新たな活躍の場を作りたいと思ったのがきっかけでした。」と語る経営企画室の中嶌さん。

フレバーはIPA、ペールエールの2種類
フレバーはIPA、ペールエールの2種類

「そして新しいものの開発には、新座で40年以上過ごしてきたその恩返しや、これまで法人向けが主だったが、地域との関係強化も念頭に個人向けで地元の皆さんが喜んでくれるようなものが良いと、クラフトビールの製造を試みました。」と話す。その思いから4年、さまざまな試行錯誤の末、ようやく2021(令和3)年春に試作品が完成。原材料には新座の名産品のニンジンの葉を使用、通常は廃棄する部分をハーブのように使用することで、食品ロスなどの環境問題にも取り組んでいると言う。

苦さ控えめの香りを楽しむ「ペールエール」
苦さ控えめの香りを楽しむ「ペールエール」

製造は同じ県内の「所沢ビール」に委託醸造を依頼していたが、2023(令和5)年5月に工場が完成。委託生産から自社醸造になった。本格的なライン生産まであと少しだが、現在、新座、志木、朝霞などの飲食店約40店舗で飲めるので、その味を確かめてみよう。

新座クラフト(にいざくらふと)
所在地:埼玉県新座市大和田3-4-50 (株式会社システムアドバンス)
電話番号:048-482-5088
https://niiza-craft.jp

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