「美味しく、早く、安く」を実現する「お客様第一」のベーカリー

アサカベーカリー 本町店

「朝霞」駅の南口から、駅を背に右手方向に伸びる商店街を歩くこと3分。右側に見えてくるレトロな雰囲気のベーカリーが「アサカベーカリー 本町店」だ。こちらはもう40年以上も前から、安く美味しく安全で、お腹がいっぱいになれるパンを提供し続けている。朝霞市民で知らない人はいないと言われる、地元の超有名店である。

アサカベーカリー 本町店
アサカベーカリー 本町店

こちらは朝霞にまだ“街のパン屋さん”が無かった時代に、他の店に先んじてできた店であり、地名を冠した屋号が“地域一番店”であることを物語っている。店内に一歩入ると、そこはタイムトリップしたかのような、昭和のパン屋さんの雰囲気。ガラスケースの中には菓子パン、惣菜パン、サンドイッチ、コッペサンドなど、幅広い顔ぶれが並んでいる。お目当てのパンが決まったら、店員さんに声を掛けて、ピックアップしてもらい、会計に進むというシステム。

ガラスケースに並ぶ、対面式の販売形態
ガラスケースに並ぶ、対面式の販売形態

数ある中で一番の人気商品は、左手の壁沿いにずらりと並んでいる、「上食」という食パン。毎日何度も焼き上げているこの「上食」のほとんどは常連さんが予約を入れて買いに来るという。朝霞エリアのパン好きにとって「基本」の一本となっている。「上食」については、ふらりと来てもだいたい買えるということだが、確実に買うなら予約を入れておくのがお薦めだ。「上食」の上には火曜日と金曜日限定の「特上」と、土日祝日限定の「特特上」もあるそうだが、これらは牛乳を使っていたり、生クリームと高級バターを使っていたりという、上食の高級バージョン。こちらも多くのファンを持つそうだが、小麦や酵母、製法については変わらないので、「普段使いの上食、プレミアムの特上、特特上」という位置づけだ。

壁沿いにずらっと陳列されている「上食」
壁沿いにずらっと陳列されている「上食」

そのほか、コッペパンに野菜や玉子などを挟んだコッペサンド系や、上食のスライスに具材を挟んだスタンダードな形のサンドイッチなど、ランチ用途の惣菜パンは全般的に人気が高い。その理由はやはり安さと量で、中でも「塩チキン」のサンドイッチは、これ一つで十分すぎるほど満腹になれるということで、男性のファンが多い。手にするとずしりと重く、コストパフォーマンスはとても高い。

「上食」を利用したサンドイッチの種類は豊富
「上食」を利用したサンドイッチの種類は豊富

ファミリー層に人気が高い菓子パン系も、かなり充実した内容で揃っている。あんパンについてはこしあん、粒あん、うぐいすあん、白粒あんなどがあるし、メロンパンもベーシックなもの以外に、夕張メロンを使った高級バージョンを展開している。とはいえ、基本の「メロンパン」のフィリングはちょっとリキュールが香る大人仕立てのクリームだったりと、基本パンについてもユニークさが光っている。

流行りの「オシャレなセルフスタイルベーカリー」とは一線を画し、保守的な経営を続けながらも、市民から圧倒的な支持を得ている「アサカベーカリー」。その繁盛の秘密は、美味しさと安さだけではない。その源流に流れる、「お客さんの第一」の血統だろう。今は創業者の社長から、二代目へと店を引き継ぐ過程にあるそうだが、二代目もこの伝統は守り続け、価格も守り続けたいと語っていた。朝霞近辺に住まわれているならば、ぜひチェックしておいてほしい、「安い、早い、旨い」の三拍子が揃った名ベーカリーである。

アサカベーカリー 本町店
所在地:埼玉県朝霞市本町2-21-36 
電話番号:0120-017-788
営業時間:6:00~19:00
定休日:月曜日

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