安心して子育てができる環境づくりを進める志木市の取り組みについて聞きました/志木市子ども支援課
埼玉県南西部に位置する志木市は、都心へのアクセスのしやすさと豊かな自然環境を併せ持つ子育て世帯に注目の魅力ある街のひとつです。市内には新河岸川と柳瀬川、荒川の3本の川が流れ、カッパ伝説も残るほど水との関わりが深い特色ある街として知られています。
今回は志木市子ども・健康部子ども支援課を訪ね、清水さんと平間さんより、志木市の子育て支援の取り組みや子育て環境の魅力などについてお話を伺いました。

都心へのアクセスのしやすさと豊かな自然環境が魅力の志木市
——まずは志木市の概要について教えてください。
平間さん:志木市は埼玉県の南西部に位置し、都心まで電車で約20分というアクセスの良さから、ベッドタウン・商業都市として発展してきました。一方、市内には新河岸川と柳瀬川、荒川の3本の川が流れ、自然や田園風景も多く残っています。
また江戸時代には新河岸川と柳瀬川の合流地点に引又河岸(ひきまたかし)という河岸場(かしば)が設けられ、江戸と川越をつなぐ物流の拠点として栄えたという歴史もあります。
清水さん:志木市のほぼ中央に位置する市役所は、2022(令和4)年6月末に建て替えられた新しい庁舎です。4階の展望ロビーからは目の前を流れる新河岸川をはじめ豊かな自然と都市が織りなす本市ならではの景色を見渡せます。
志木市は東西に4.7km、面積は9.05平方キロメートルと全国でも6番目に小さな市ですが、都心へのアクセスのしやすさと、豊かな自然環境が両立する街として、子育て世帯のみなさんに注目いただいています。
市内の全小学校で放課後のプログラムを実施するなど、志木市独自の取り組みも充実
——子育て支援で力を入れている取り組みや市独自の施策などがあれば教えてください。
平間さん:志木市が力を入れている事業を3つご紹介します。
1つ目は、2018(平成30)年度から市の独自事業として実施している「放課後志木っ子タイム事業」です。市内の小学校に通う全校児童を対象に、放課後の安全・安心な居場所づくりに取り組んでいます。こちらは放課後子ども教室と学童保育クラブを一体化させた事業です。
子どもたちが普段から慣れ親しんでいる学校内の体育館や特別教室などを活用して遊びや学習、体験、交流活動などさまざまな魅力あるプログラムを実施しています。また、学習のつまずき解消や学習習慣を身につけるための繰り返し学習を重視した放課後学習教室というプログラムも取り入れて毎週実施しています。
2つ目は2024(令和6)年度から実施している「すくすくしきっ子事業」です。これは「こども誰でも通園制度」の試行的事業として開始したものです。
在宅における子育てに不安や悩みを抱える3歳未満の未就学児の親子を対象として、継続的に週1回保育園で預かり保育を実施し、保護者の子育ての悩みに寄り添い、子育てに関する不安を軽減する伴走型の支援を行っています。

平間さん:3つ目は「ママサポあんしんタクシー事業」です。こちらは2025(令和7)年度から市の独自事業として実施しています。
多胎児(双子等)または未就学児が2人以上いる妊産婦や未熟児養育医療の対象となるお子さんがいる産婦の方たちの移動による身体的、経済的な負担を軽減するため、通院や買い物などの外出時に利用したタクシー代の一部を助成することで、安心して外出できるように支援するものです。
「志木市子ども・子育て応援サイト」で子育て情報をわかりやすく配信
——続いて「志木市子ども・子育て応援サイト」について教えてください。
平間さん:これまで、志木市のホームページには子育てに関する情報がたくさん掲載されていたものの、「情報が多すぎて、欲しい内容にたどり着きにくい」といった声もありました。こうした状況を受けて、市では2024年(令和6)年12月に「志木市子ども・子育て応援サイト」をリリースしました。
新たなサイトでは、妊娠・出産や小学生・中学生など、ライフステージごとにカテゴリーを分けて掲載するとともに、よく検索される手当や助成金、保育園・幼稚園の情報などをスムーズに見つけられるデザインにしています。

施設ごとに特色の異なる子育て支援センターは市内に5ヶ所
——次に子育て支援施設についてそれぞれどのような施設か教えてください。
平間さん:市内には5ヶ所の子育て支援センターがあり、このうち「志木」駅と「柳瀬川」駅の近くには2つの施設があるほか、児童センターと子育て支援センターが併設された施設もあります。
「志木」駅前の「フォーシーズンズ志木(マルイファミリー志木)」8階にある『子育て支援センターぷちまある』は、見晴らしの良さが自慢の施設です。大きな窓からは志木市内や東上線の電車が一望でき、天気がいい日には遠くに富士山が顔をのぞかせることもあります。駅前の便利な立地という点からか、市外の方の利用も多い施設です。
平間さん:「子育て支援センターめばえ」は、「柳瀬川」駅から徒歩4分、「志木第二中学校」の向かいにある子育て支援センターです。建物内に入ると螺旋状の階段がお出迎えします。コンパクトな室内にはスタッフ手作りのおもちゃも充実しています。また併設する「館第二すぎのこ保育園」のホールや園庭では、体を動かしながら遊べるイベントが開催されるほか、地域のボランティアによる絵本の読み聞かせや妊婦さん向けのイベントなども行われています。
「宗岡子育て支援センター」は、総合福祉センター内にある児童センターと併設している子育て支援センターです。
おもちゃや絵本が充実しており、授乳コーナーもありますので、親子で安心して遊べます。また、両センター共通の広いテラスがあるため、三輪車などの体を動かす遊びができるほか、暑い時期には、スプリンクラーの水に触れる遊びを楽しめます。
駐車場も広く、年末年始以外は開所しています。

——それぞれの施設で利用している方の特徴などはありますか?
平間さん:すべての施設に共通しているのは0、1、2歳児の利用が多く、なかでも「子育て支援センターぷちまある」は他の施設と比べて小さなお子さんの利用が多いと思います。
清水さん:そうですね、「子育て支援センターぷちまある」は駅前にあるので、買い物ついでに立ち寄るご家族も多いです。8階からの眺めの良さも好評です。
市内で2つ目の児童センターの整備を計画中
——今後、力を入れていきたい子育て支援の取り組みなどがあれば教えてください。
平間さん:志木地区に市内で2つ目となる児童センターの整備を予定しています。子どもたちの声を聴きながら、子どもたちにとって居心地の良い場所となるように整備を進めていきたいです。
スーパーマーケットやドラッグストア、移動スーパーもあり、利便性の高さが魅力
——志木市で子育てをする魅力についてお聞かせください。
清水さん:子育てに関する情報を知りたいときや困ったときに、どこの誰に聞いたら良いかわからないということがあると思いますが、そういった状況を解消するため、本市では、各家庭に応じた子育て情報を案内できるように2022(令和4)年度から「子育て応援パートナー事業」を実施しています。
乳幼児健診の会場や子育て支援センター、公園などに専門のスタッフが出向いて妊娠中の方や子育て中の方の相談に応じています。
また、志木市にはスーパーマーケットやドラッグストアが充実しているので、買い物に困ることもありません。
平間さん:さらに、買い物支援や地域での見守り促進を目的として、株式会社カスミさんによる「移動スーパー」を市内34ヶ所で運行中です。どなたでもご利用いただけるので、子育て中の皆さんにもぜひご利用いただければと思います。
リニューアルオープンした「いろは親水公園」で夏は水遊び!
——お子さまのいるファミリーにおすすめのスポットを教えてください。
平間さん:市内には大小62ヶ所の公園がありますが、2022(令和4)年に志木市の新たなランドマークとしてリニューアルオープンした「いろは親水公園」は特におすすめのスポットです。園内には夏に水遊びを楽しめるウォーターパークや多目的広場に加え、カフェやウォーキングコースも整備され、連日多くの方でにぎわっています。

平間さん:2025(令和7)年度の水遊びができる期間は、7月14日(月)から9月15日(月祝)の予定です。無料で利用できるのでぜひお越しいただければと思います。
ウォーターパークの遊具は、水遊びの期間外には複合遊具として遊べるほか、園内では年間を通じてさまざまなイベントも開催されているので、一年を通して楽しめます。


——カッパのモチーフがデザインされた遊具が印象的ですね
平間さん:ゆるキャラグランプリで1位を獲得したこともある「カパル」です。公益財団法人志木市文化スポーツ振興公社のキャラクターで、志木市の広報大使としても活躍しています。
志木市は川に囲まれた水との関わりが深い地域で、古くからカッパにまつわる伝説があったと伝えられています。市内には28体ものカッパ像があり、それぞれに愛称がつけられていて市民のみなさまに親しまれています。
コンパクトな街だからこそみんなで支え合う志木市の市民力
——最後に、志木市で子育てを考えているファミリーに向けてメッセージをお願いします。
平間さん:志木市は都心まで電車で約20分という好アクセスである一方、自然や田園風景が多く残っているため、四季の移ろいを感じながらお子さまの感性を育てることができる街です。
本日お話しした子育て支援の取り組みに加えて、妊娠・出産から子育てまで切れ目のない迅速な支援を推進するため、2025(令和7)年4月に「こども家庭センター」を設置したほか、小中一貫教育にも力を入れています。
また市内には合計170台の防犯カメラが設置されているほか、市民の有志による防犯パトロール活動などを通じて、安全安心なまちづくりを進めています。
清水さん:一番は都心への通勤も便利な環境として、子育て世帯の方に注目いただいています。また全国で6番目に小さな市だからこそ、他の市にはない丁寧さというのもあると思います。相談支援が充実していて、コンパクトな街だからこそできる丁寧な対応を心掛けています。
平間さん:志木市では「市民力」という言葉を掲げており、市民の方が積極的に街を盛り上げようと、お祭りなどさまざまな企画を立案して行動してくださっています。その市民力こそが他の市にはない志木市ならではの強みだと思います。
志木市役所 子ども・健康部 子ども支援課
課長 清水 陽子さん
主幹 平間 貴久さん
所在地 :埼玉県志木市中宗岡1-1-1
電話番号:048-473-1111
URL:https://www.city.shiki.lg.jp/(志木市ホームページ)
https://www.city.shiki.lg.jp/site/shikikko/ (志木市子ども・子育て応援サイト)
※この情報は2025(令和7)年6月時点のものです。
