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スペシャルインタビュー

戸田市役所インタビュー:暮らしやすく都心にもアクセスしやすい、水と緑があふれる戸田の魅力

埼玉県南部に位置する人口およそ14万人の戸田市。37年連続で人口増加が続く人気の高いエリアのひとつで、埼玉県内でもっとも平均年齢の低い若いまちとしても知られている。電車はJR埼京線をはじめ、車の場合、首都高や外環も利用しやすくアクセスにすぐれているほか、「彩湖・道満グリーンパーク」に象徴されるような緑の多い生活環境は、子育て世帯にとって理想的なまちだろう。

今回は戸田市役所を訪ね、戸田市の魅力やおすすめのスポット、住みやすさなどについてお話を伺った。

戸田市 市長公室 広報・広聴担当 石井さん 菊田さん
戸田市 市長公室 広報・広聴担当 石井さん 菊田さん

都心や郊外へもアクセスしやすく、水と緑があふれる恵まれた生活環境

――まず戸田市の魅力や住みやすさについてお聞かせください。

菊田さん:住みやすさという点で言うと、都心に近いというのはもちろんありますが、「彩湖・道満グリーンパーク」や戸田公園にある「戸田ボートコース」など市内のあらゆるところに公園があって、水辺の景色や四季折々の自然を楽しめるのが魅力のひとつです。 また、首都高や外環の入口も近くにあるので都心部や郊外などいろいろな方面にアクセスしやすいのも特徴です。

2022(令和4)年10月1日現在、戸田市の人口は141,725人で37年連続増加しています。また埼玉県の調査によると平均年齢が42.0歳(2023年1月1日現在)と埼玉県内でもっとも若く、28年連続で県内でもっとも平均年齢が若いまちというデータがあります。

都心に近く、水と緑に恵まれた環境を求めて子育て世帯の方が多く転入して来られているのかなという印象です。

都心や郊外にアクセスしやすく水と緑に恵まれたまち
都心や郊外にアクセスしやすく水と緑に恵まれたまち

子育て世帯にとって魅力的な児童センターや子育て広場も充実

――子育て世帯にとって魅力的な施設や支援の取り組みについてご紹介いただけますでしょうか?

菊田さん:子育て世帯に人気があるのは、児童センターの「こどもの国」や「プリムローズ」といった施設です。就学前の小さいお子さんから中高生まで幅広い年代の子どもたちが遊んでいます。 

「こどもの国」はJR「戸田公園」駅東口から徒歩5分の場所にあります。屋内に砂場やプレイルーム、図書室、児童用のプールなどがあり、充実した環境が整っています。「プリムローズ」にも室内アスレチック遊具や卓球のできる部屋もあり、地域のお子さんたちが集まってさまざまな活動をしています。 

またJR「戸田公園」駅の西口に行政センターがあり、その一画に「戸田公園駅前子育て広場」があります。0歳から3歳の誕生日を迎えるまでのお子さんとその保護者を対象にした施設で、安心して子どもを遊ばせられるのはもちろん、同じく子育てをする親御さんたちと交流する場にもなっています。 

「子育て広場」には子育てアドバイザーと呼ばれるスタッフも常駐しているため、子育てに関する悩みや相談をすることもできて、子育てしやすい環境が整っている印象があります。 

戸田市立児童センター プリムローズ
戸田市立児童センター プリムローズ

――注目すべき子育て支援の取り組みはございますか? 

石井さん:例えば、子どもの医療費の一部負担金について、入院は18歳まで、通院も15歳まで市独自で対象年齢を広げて助成しています。

また期間限定の取り組みではありますが、物価高への対策として2023(令和5)年1月から3月まで市内の保育園や幼稚園、および小中学校に通う市民の給食費を無償化にしました。 

コロナ禍の対策もそうでしたが、まず子どもたちや子育て世帯に何かできないかというところから意見が上がったように思います。平均年齢が県内でもっとも若いというのもありますが、子どもや子育て世帯を支援していくという意識が市全体に根付いているように思います。

保育所の受け入れも2020年(令和2年)4月に待機児童ゼロを達成しましたが、子育て世帯に対する取り組みや支援を実際に見たり感じたりしていただくことによって、子育てしやすいまちとして選ばれるようになり、結果として平均年齢の若いまちというサイクルが続いているんだと思います。 

ICTの活用など先進的な取り組みにも力を入れる戸田市の教育

――戸田市は学校教育にも力を入れて取り組んでいる印象がありますが?

菊田さん:“教育日本一”を掲げて戸田市ではさまざまな取り組みを進めています。例年50以上もの団体が視察に訪れているほか、2023(令和5)年2月には岸田内閣総理大臣と永岡文部科学大臣に「戸田東小・中学校」の授業を見ていただきました。当日は6年生の生徒たちよるICTを活用したプレゼンも行われ、先進的な取り組みにもしっかり力を入れて取り組んでいる様子をご覧いただけたかと思います。

石井さん:今年度の取り組みとしては、電子黒板機能付きプロジェクタを市内の全小中学校に導入します。今までは黒板、タブレット、大型モニタをそれぞれ見ながら授業をしていましたが、新しい機器を導入することによってホワイトボードに意見を集約できるようになったり、ホワイトボードに書いた内容をそのままデータとして保存できたりと、協働的な学びをさらに推進していきます。

“教育日本一”を掲げる戸田市のICT活用について語る
“教育日本一”を掲げる戸田市のICT活用について語る

石井さん:また、不登校対策についても自宅から出られない子もいれば、学校には行けるけど教室には入れないなど、いろいろな状況におかれている子どもたちに合わせて、学びの場が選択できる環境が整っています。

教育センターにある「すてっぷ」や市内の全小学校に設置されている「ぱれっとルーム」での取り組みには、全国的にも先進的な取り組みとして注目されていると思います。教育現場でよく語られることですが、これからの子どもたちは大人が予測できないようなことが起きる社会の中で生きていかなくてはいけないので、私たちの世代と同じような考え方で同じように教育をしていたら取り残されてしまいます。自分で考えて課題を解決して生き抜いていける“とだっ子”を育てたいからこそ新しいものもどんどん取り入れていると思います。

市内3駅に賑わいを創出するための施策

2021(令和3)年度に工事が竣工した「戸田」駅西口の駅前広場
2021(令和3)年度に工事が竣工した「戸田」駅西口の駅前広場

――今後のまちづくりに関することなど、注目すべき点についてお聞かせいただけますでしょうか?

菊田さん:今年度から、JR「北戸田」駅、「戸田」駅、「戸田公園」駅の周辺において、街路や公園といった公共空間を居心地が良く歩きたくなるような場所へと転換することによって、いろいろな世代の人が交流できるようなにぎわいの場を創出する取り組みを進めています。今後、沿道の事業者などと、3駅の将来的なビジョンなどを検討していく予定です。

石井さん:他にも市内3駅での賑わいを創出する取り組みとしては、2021(令和3)年度に工事が竣工した「戸田」駅西口の駅前広場において昨年度から実証実験が進められています。駅前広場にキッチンカーを出店したり、地元の商店会と協力してハロウィンや母の日などイベントを実施したりしています。

菊田さん:以前はあまり人が滞留するような場所ではなかったのですが、駅前広場が整備されたことによって空間が生まれ、人がにぎわう場所へと変わりつつあります。

「安曇バラの会」の皆さんが植樹して日々手入れをする花壇
「安曇バラの会」の皆さんが植樹して日々手入れをする花壇

生活するのにちょうど良いまち。「彩湖・道満グリーンパーク」は魅力のひとつ

――今後、戸田市に住むことを検討している方へメッセージをいただけますと幸いです。

石井さん:私は生まれも育ちも戸田市で、市民目線でひとことで言うと、ちょうど良い。都会過ぎず、自然もあって、生活するのにちょうど良いって表現がしっくりくるんです。都内は家賃も高ければ駐車場も高いですが、戸田市は橋を一本渡るだけで家賃も手頃だし生活しやすい環境もあって、生活するのにちょうど良いと感じます。

「彩湖・道満グリーンパーク」が近くにあるのも魅力のひとつで、市街地から少し離れただけで豊かな自然があります。天気が良い日には富士山も見えますし、土手を登ったときに見えるあの景色は印象的ですね。

「彩湖・道満グリーンパーク」
「彩湖・道満グリーンパーク」

「彩湖・道満グリーンパーク」には市外から訪れる人も多く、年間100万人もの利用者がいるそうです。野球やサッカー、テニス、ソフトボールといったスポーツができる環境も整っていますし、彩湖ではウインドサーフィンやボート、カヌー、最近はSUPを楽しんでいる人もいるそうです。

もちろん公園内を散歩やランニングやサイクリングできる環境も整っていて、いろいろな楽しみ方ができる魅力的な場所だと思います。アウトドアに最適な春や秋には家族連れも多く、最近では手ぶらでバーベキューができるような施設もあるんです。お子さんのいるご家族にとっては丸一日過ごせるおすすめのスポットです。

――戸田市のことをもっと知りたいという方へ、おすすめのツールや媒体などはございますか?

石井さん:ひとつは私たちが担当している広報紙があります。市内3駅にそれぞれに配架していますが、3年ほど前に紙面をリニューアルしてから評判が良く、従来の部数では足りないほど手にとっていただける方が増えたと感じています。

毎月1回発行される戸田市の広報誌
毎月1回発行される戸田市の広報誌

若い方に向けてSNSやYouTubeを活用した情報発信にも積極的に取り組んでいます。YouTubeの公式チャンネル「todacityTV」では、私たち広報担当が広報紙の見どころを1分間で紹介するショート動画を公開しています。

毎月1回、広報紙を発行するタイミングで動画を公開しているのですが、1分間なので気軽に見ていただけますし、広報紙を手にとってもらうきっかけになればと思っています。

 「todacityTV」  https://www.youtube.com/user/Todacityt

 「広報誌紹介ショート動画」  https://youtube.com/shorts/KHxTDtovYFY

また、LINEも機能拡張したことによって、自治体から市民の方へメッセージを配信するだけではなく、市民の方が申請や手続きをしたり通報したりできる機能も増えました。例えば道路が壊れているとか公園の遊具が壊れているといった内容を写真と位置情報をつけて情報提供できるようにしました。LINEは災害時における情報発信にも活用する予定なので、今後、戸田市にお住まいになる方はぜひ友だち追加していただければと思います。

菊田さん: そうですね、広報紙だけではなくいろいろな媒体で行政情報が得られるんだということも若い方に知っていただきたいですね。

戸田市役所インタビュー:暮らしやすく都心にもアクセスしやすい、水と緑があふれる戸田の魅力
戸田市役所インタビュー:暮らしやすく都心にもアクセスしやすい、水と緑があふれる戸田の魅力

戸田市 市長公室 広報・広聴担当
写真左より
石井正義さん
菊田大介さん

所在地: 埼玉県戸田市上戸田1-18-1
電話番号: 048-441-1800
URL: https://www.city.toda.saitama.jp/
※この情報は2023(令和5)年4月時点のものです。

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