スペシャルインタビュー

2020(令和2)年に完成を控える「グランエミオ所沢」の魅力に迫る!

乗降客が多いターミナル駅でありながら、これまで駅周辺の商業施設が乏しかった「所沢」駅。2018(平成30)年に駅ビル「グランエミオ所沢」のⅠ期が開業してからは、ぐっと魅力が増し、買い物を楽しむ人の姿が増えた。さらに2020(令和2)年夏にはその「グランエミオ所沢」の計画全体の完成となるⅡ期の開業を控えており、「所沢」駅周辺のイメージは大きく変わろうとしている。

「グランエミオ所沢」Ⅱ期完成時の外観パース
「グランエミオ所沢」Ⅱ期完成時の外観パース

今回は開発・計画全体の責任者である株式会社西武プロパティーズの川上昇司さん、商業施設運営の責任者である住商アーバン開発株式会社の西森敦史さんをお迎えして、「グランエミオ所沢」の魅力と完成までの予定、さらに、今後続く駅西口エリアの開発も含めて、幅広くお話を聞いた。

所沢の商業発展を担う「グランエミオ所沢」

――なぜ、今回所沢の駅ビルがリニューアルされることになったのでしょうか。開発の位置づけについて教えてください。

川上さん:所沢という街は、西武グループの長期戦略上における「沿線の中核衛星都市(重要な交通結節点)」として位置づけています。この所沢を中心に、住環境の魅力向上・周辺地域の利便性を高め、また、西武線沿線のイメージ向上の原動力となるよう、今回の「グランエミオ所沢」の計画を進めております。

株式会社西武プロパティーズ 開発事業部課長 川上昇司さん
株式会社西武プロパティーズ 開発事業部課長 川上昇司さん

以前の「所沢」駅の古い駅舎はバリアフリーではなかったこともあり、2012(平成24)年の6月に、駅舎の建て替えを完了させました。また、それと同時に商業施設「エミオ所沢」をオープンさせました。

開発が進められている
開発が進められている

その後も、所沢という街のポテンシャルや、西武線沿線における所沢の役割ということを考えていくと、沿線の他の駅にはない、大規模な商業施設を「所沢」駅に作っていく必要があるだろう、ということで、今回の駅ビルのリニューアルが進められてきました。

――そういった中で、2018(平成30)年に「所沢」駅直結の商業施設「グランエミオ所沢」のⅠ期がオープンしたわけですね。この「グランエミオ」は、これまで所沢で営業されていた商業施設「エミオ」とどういった点が違うのでしょうか。

川上さん:「グランエミオ所沢」は、駅と一体的となっている建物になります。そのため、駅を営業しながら工事を進める必要がありました。それにより、Ⅰ期、Ⅱ期と工事工程が分かれ、オープンも2回に分かれています。

このうちⅠ期部分については、2018(平成30)年の3月にオープンしており、全体で約120店舗を予定しているうちの約7割、77店舗がオープン済です。「グランエミオ所沢」は「コミュニティ型の商業施設」として、主に周辺住民の方々にご利用いただけるような、食品、雑貨、サービスなどのお店を多く集積している点が特徴になります。

「エミオ」が「駅ナカ」の店舗として小規模に展開する駅利用者に特化した施設であるのに対して、「グランエミオ」は駅利用者に限らず、さまざまなシーンでのコミュニティの場となるよう、周辺地域だけでなく隣接する地域からのお客様も対象として、施設内での回遊性を高めた幅広いテナントを構成するため、ある程度規模のある施設になります。そういった点が「エミオ」と差別化している点です。

駅改札階のエントランス
駅改札階のエントランス

――Ⅰ期が開業して、街の人々からはどのような声が聞こえてきていますか?

川上さん:お客様からは、「所沢のイメージが変わった」という声がよく聞かれますね。「昔のイメージに比べると非常に良くなった」とか、「他社の沿線の街と比べても引けを取らない、魅力のある街になってきた」というようなお声もいただいています。数字で見ても、「所沢」駅の乗降者数が増えたという効果も見えてきていますし、駅を利用している方だけではなく、周辺の住民の方にも来ていただくような施設になってきている、という実感はあります。

――既にオープンしているお店の中で、特に人気が高いショップなどがあれば教えてください。

西森さん:好評をいただいているのは、食品ゾーンです。こちらはスーパーマーケットではなく、専門店が集積しているものになります。「デパ地下」に近い感覚でして、百貨店さんよりももっとカジュアルな価格帯の店舗が、26店舗入っています。また、これらの店舗は買い回りしやすいようテナント配置を工夫していますので、そういった点も含めて、地域の方々にご好評をいただいているのだと思います。

Ⅱ期の完成により、さらに魅力的な商業施設へと進化予定

――2020(令和2)年の夏にはⅡ期部分も完成する予定ということですが、現時点で、入ることが決まった店舗など公表できる情報があればお聞かせください。

川上さん:工事は順調に進んでいます。Ⅱ期については、買い物する方以外でも、店舗や開放感のある空間を回遊していただけるような施設配置、時間消費を促す施設や情報発信、イベントの企画など、さまざまな方に来ていただける仕掛けを住商アーバン開発株式会社さんと一緒に考えているところです。

Ⅱ期の工事も順調に進んでいるという
Ⅱ期の工事も順調に進んでいるという

――西森さんは、いかがでしょうか?

西森さん:Ⅰ期は比較的、利便性を重視してコンパクトにまとまっている商業施設でしたが、Ⅱ期部分は線路上空にも増床して、駅自体のスケールもアップする施設になります。こちらができることで、地域の方々に集まっていただける「所沢のおへそ」のような施設が完成すると思っています。みなさんにここで集まっていただいて、そこから、周辺エリアに足を運んでいただける「地域のコア」になるような駅ビルを目指していますので、楽しみにお待ちいただければと思います。

住商アーバン開発株式会社 「グランエミオ所沢」総括支配人 西森敦史さん
住商アーバン開発株式会社 「グランエミオ所沢」総括支配人 西森敦史さん

具体的な店名はまだ出すことができず、本当は言いたいのですが…(笑)。「順調に進んでいる」ということは、申し上げさせていただきます。

幅広い世代をターゲットに複合的に進められている街の開発

――西口でも開発事業が進んでいますね。こちらは、今後どうなるのでしょうか?

川上さん:西口エリアの内容につきましては、現在検討している段階です。東口は「駅ビル」という形ですので、ターゲットは駅利用者がメインです。西口はファミリー層なども想定して商圏も広く検討していきたいと思っています。

駅改札付近。写真左側ではⅡ期工事が進行中だ。
駅改札付近。写真左側ではⅡ期工事が進行中だ。

西森さん:「グランエミオ所沢」で新しく生まれたにぎわいや、街の広がりといったものを、西口の新しい開発でさらに拡大して、一体的に表現していきたいと考えています。

川上さん:所沢は沿線のハブ的な役割をする駅ですから、ここを良くすることによって、周辺のエリアに対しても波及効果が出てくると期待しています。たとえば、沿線の駅周辺でマンションの建設が促進されて、新しい住民が増えたり、鉄道利用者が増えることで、沿線のほかの駅もリニューアルすることが決まったり。所沢という街は、それだけの波及効果をもたらすポテンシャルを持ったエリアだと思います。そのためにも、まずこの東口とそれに続く西口の事業を、しっかりと魅力的なものに仕上げていきたいと思っています。

Ⅱ期開業に向けて工事が進められている「所沢」駅西口側からの様子
Ⅱ期開業に向けて工事が進められている「所沢」駅西口側からの様子

――今回の駅周辺開発では、東西を結ぶ歩行者通路が拡充されるそうですね。

川上さん:そうですね。東西の自由通路が2本に増えて、その通路を南北に結ぶ通路も2本できますので、非常に利便性が良くなると思います。今回の開発では、線路で分断されていた東西のアクセスを改善して一体的に利用できるようにする、という面もありますのでそこにも期待していただければと思います。

地域の方々に愛されるスポットを目指して

――新しい施設ができて、地域との新たな関わりなども生まれたかと思います。何か具体的な取り組みがあればご紹介ください。

川上さん:地域とのかかわり方や、イベントなどについては、今もまさに住商アーバン開発株式会社さんと協議しているところです。「グランエミオ所沢」は単なる買い物をする施設ではなく、情報発信の場でもあります。買い物以外で来てくださる方に対して、どういうものを提供できるか、ということも大事なポイントになってくると思っています。

たとえば、周辺の案内や行政のPRなどもやっていきたいですし、イベントなども積極的に開催して、「ここに行けばなにかに出会える、情報を得られる」という場所にしていきたいです。

――地域交流のひとつとして、昨年の開業時から、「グランエミオ所沢フェスタ」というイベントが始まったそうですね。これはどういったイベントでしょうか?

西森さん:「グランエミオ所沢フェスタ」は、地元のサークル、団体、教室、吹奏楽、フラダンス、キッズダンスといった人々が参加しているイベントです。実は地域の方々から「発表の場がなかなか無くて」というお話が多くあったんですね。そこで、Ⅰ期部分の吹き抜けを使って、仮設ステージを組んで、発表の場としてイベントを行っています。

「グランエミオ所沢」2階の「ノースプラザ」には吹き抜けの開放的な空間が広がる
「グランエミオ所沢」2階の「ノースプラザ」には吹き抜けの開放的な空間が広がる

これは昨年の開業からこれまで4回、開催しています。地元の観客の方もたくさんいらして、かなり、喜んでいただいけているイベントになっていると思います。もちろん今後も継続したいと思っていますし、今後も、地元の方に参加していただけるようなイベントを作っていきたいと思っています。

――生活の場としての「所沢の魅力」は、どんな点にあると思いますか?

川上さん:環境もよくて、都心へのアクセスもよく、それでいて地価や賃料は値頃感もある。実際に住んでいただければ「あ、住みやすい場所だな」ということが実感していただけるエリアであると思います。

生活の場としての魅力も大きい
生活の場としての魅力も大きい

それと、安定した地盤を誇る武蔵野台地上に位置し、「地盤が強固」というのも魅力のひとつです。また、緑豊かな自然環境にも恵まれています。商業施設も揃っていながら、住むうえでもバランスが良い街だと思いますので、この「グランエミオ所沢」をはじめ、駅周辺の計画によって、街の魅力をもっと知っていただけるきっかけになれればいいなとも思っています。

――所沢周辺で、おすすめの場所があれば教えてください。

川上さん:やはり所沢をホームタウンとする「埼玉西武ライオンズ」の存在は大きいですね。敷地面積50haもの広さを誇る「所沢航空記念公園」も駅から少し歩けば行ける場所です。少し離れますが、自然豊かな「狭山湖」もいいですよね。「埼玉西武ライオンズ」に関しては、今まさに2021(令和3)年の完成を目指して、球場のボールパーク化計画が進められていますので、こちらも期待していただければと思います。

今回お話を聞いた人
今回お話を聞いた人

株式会社西武プロパティーズ

西武グループの不動産事業を担う会社として、都市開発、西武鉄道沿線開発、商業施設運営、住宅(分譲・賃貸)、オフィス、くらしサポートなど生活に密着した多岐にわたるサービスを提供。
グランドプリンスホテル赤坂跡地に開発した「東京ガーデンテラス紀尾井町」や、日本初の線路上空に跨ぐ超高層オフィスビル「ダイヤゲート池袋」、そして日本を代表するリゾート地”軽井沢”において展開するショッピングモール「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」などを手掛ける。
本社所在地:豊島区南池袋1-16-15 ダイヤゲート池袋
URL:http://www.seibupros.jp/

住商アーバン開発株式会社

住友商事建設不動産事業グループの商業部門のプロフェッショナル企業として、豊かな都市空間・商業施設をプロデュースしている。
「テラスモール湘南」といった郊外地域密着型から、表参道にある「GYRE」のような都市型まで全国40カ所の商業施設の運営を行っている。
本社所在地:千代田区神田錦町1-6
URL:http://www.suk.co.jp/

「グランエミオ所沢」

URL:https://www.ge-tokorozawa.com/

※この情報は2019(令和元)年7月時点のものです。