埼玉県やさいたま市の行政の中枢で、文教地区ならではの住環境が魅力のさいたま市浦和区高砂エリア
関東地方有数の文教地区として、穏やかな住環境が魅力の浦和区高砂エリア
埼玉県南部に位置するさいたま市は県内最大の都市で、2003(平成15)年から政令指定都市になった。浦和区はさいたま市の南部に広がり、かつての浦和市中心部を区域とする。区内には「埼玉県庁」や「さいたま市役所」があり、埼玉県やさいたま市の行政の中心地だ。
明治維新後、浦和には「旧制浦和中学校」や「埼玉県師範学校」、「旧制浦和高校」など教育施設が続々と誕生。関東地方有数の文教地区に発展を遂げた。現在も「埼玉県立浦和高等学校」や「埼玉県立浦和第一女子高等学校」、「さいたま市立浦和中学校・高等学校」など多くの教育施設が集まる。
関東大震災後の浦和には、東京都心からの移住者が相次いだ。とくに画家の移住が多く、彼らは「浦和画家」と呼ばれるようになった。このような歴史もあり、今も「うらわ美術館」や「埼玉県立近代美術館」といった美術館が複数存在する。
教育機関や文化施設がそろう「浦和」駅周辺は、文教地区として穏やかな住環境が維持されている。
「浦和」駅が生活圏、交通アクセスや買い物も便利な浦和区高砂エリア
浦和区の高砂エリアは「浦和」駅と「別所沼公園」の間に位置し、「埼玉県庁」もある浦和区の中枢にあたる街だ。「浦和」駅からはJR京浜東北線、JR宇都宮・高崎線、JR湘南新宿ラインが利用でき、「東京」駅や「池袋」駅、「新宿」駅にダイレクトアクセスできる。
「伊勢丹浦和店」や「アトレ浦和」、「浦和パルコ」などショッピング施設が充実。スーパーマーケットも「イトーヨーカドー 浦和店」を利用しやすく、買い物の利便性が高い。「さいたま市立中央図書館」や「埼玉県立熊谷図書館浦和分室」、「うらわ美術館」といった文化施設も身近だ。
エリアの西側には噴水のある池の周囲に緑が映える「別所沼公園」が広がる。エリア内には南北朝時代に創建と伝わる「調神社」が残るなど、自然と歴史が醸し出す潤いにも恵まれる。
再開発で快適さを増す浦和区高砂エリア
2014(平成26)年に策定された『さいたま市都市マスタープラン』では、高砂エリアを「浦和駅周辺地区」としている。この地区では、行政施設や文化施設を活かしつつ、ショッピング施設やオフィス、都心居住型住宅を充実させ、バランスが取れた都心の形成を目指す。さらに、住環境の確保、東西方向の道路整備、市街地の再構築を推進するとした。
この方針に基づき、「浦和」駅の東西を結ぶ都市計画道路浦和田島線の整備が進められている。複数の再開発も行われ、すでに「浦和駅西口南第四地区」や「浦和駅東口駅前地区」の再開発が完成した。現在は「浦和駅西口南高砂地区」でショッピング施設や文化施設、子育て施設を併せ持つ再開発ビルを整備中だ。これに併せて「浦和」駅の駅前広場も拡大される予定で、さらなる利便性向上が期待される。
自治体独自の子育て施策も充実、ファミリーが安心して暮らせる浦和区高砂エリア
さいたま市では子育て支援にも力を入れている。「子育て支援医療費助成制度」は2024(令和6)年10月から対象が18歳の年度末まで拡大され、通院、入院とも健康保険の自己負担分の全額が助成されるようになった。児童手当も所得制限が撤廃されている。
独自の子育て支援も多い。そのひとつである「父子手帖」は、初めての子どもを持つ父親の不安を解消するための冊子だ。祖父母に現在の子育て事情を理解してもらい、子育てに参加してもらうため「祖父母手帳」も発行している。さらに、市内居住の1歳未満の子どもに絵本をプレゼントする「ブックスタート事業」も行う。
9割以上の住民が「住みやすい」「住み続けたい」と回答する浦和区の快適な住環境
さいたま市の暮らしやすさは市民にも評価されている。『令和6年度さいたま市民意識調査』によると、さいたま市に「住み続けたい」と回答した人は87.2%にのぼり、調査開始以来最高の数値を記録した。さいたま市を「住みやすい」と回答した人も86.4%と高い割合を維持している。
とくに浦和区では「住みやすい」「どちらかといえば住みやすい」と回答した人が94.2%、「ずっと住み続けたい」「当分の間住み続けたい」と回答した人は92.0%で、いずれも市内10区で最も高かった。この結果から、さいたま市内でも浦和区民は住みやすさに満足しており、高い定住意向に結び付いたと考えられる。
利便性の高いさいたま市内にあり、文教地区ならではの住環境に恵まれた浦和区。とくに「浦和」駅に近い高砂エリアはその魅力が凝縮されているといえるだろう。
埼玉県やさいたま市の行政の中枢で、文教地区ならではの住環境が魅力のさいたま市浦和区高砂エリア
所在地:埼玉県さいたま市浦和区