吉川市立吉川美南小学校 小山校長先生 スペシャルインタビュー

地域と子どもたちを繋ぎ、新しい未来を育てる「吉川市立吉川美南小学校」

2013(平成25)年4月に誕生した「吉川市立美南小学校」は、高齢者ふれあい広場、子育て支援センター、公民館、学童保育室などを併設した複合施設となっている。音楽室や調理室、体育館などは、学校で使う時間以外は近隣の人も利用可能。地域に開かれた学校として注目されている。今回はこの美南小学校で校長を務める小山悟先生に、同校の特徴や吉川美南エリアの魅力について伺った。

小山校長先生
小山校長先生

――まずは学校の概要を教えてください。

小山校長先生:本校は創立6年目の新しい学校です。生徒数は1,063名。特別支援学級を合わせて35クラスあります。周辺に新築マンションなどが建つようになり、児童数は増え続けているので、14教室ある新校舎を増築して対応しました。増築部分は今年の4月から2、3年生が使っています。他の市区町村から転入してくる子も多いですが、途中編入はほとんどなく、多くの生徒が小学1年生の入学時から本校に通い始めます。

児童と地域住民が自然に交流できる中庭
児童と地域住民が自然に交流できる中庭

――学習の特色について教えてください。

小山校長先生:創立から5年間、特に「道徳」に力を入れてきました。さらに、今年からは「体力の向上」も大きな目標に掲げています。また、学習意欲、忍耐力、交渉力など、学習到達度では計れない非認知能力も重視していて、社会で生きていく上で大切な力として、伸ばしていきたいと思っています。

中庭に面したベランダ
中庭に面したベランダ

3年生の総合学習の時間に行う「ナマズの体験授業」は、ナマズの産地である吉川市ならではのものです。料亭の方に学校へお越しいただき、子どもたちの前でナマズをさばいてもらうんです。自分たちが暮らす土地の風土や郷土食を知る貴重な機会として、子どもたちもとても楽しんでいます。吉川市の教育大綱である「家族を 郷土を愛し 志を立て 凛として生きてゆく」にも盛り込まれていますが、新興住宅地だからこそ郷土愛を大切にしているのだと思います。
ナマズの産地であることからもわかるように、吉川市は川の多い地域。水害を想定した大規模な総合防災訓練などが毎年行われています。当校でも5年生で防災教室を行い、マップに自分たちの住んでいる区域の危険箇所を落とし込んで防災意識を高めています。

多目的スペースとしても活用できる広々とした廊下
多目的スペースとしても活用できる広々とした廊下

――地域の方との交流などはありますか。

小山校長先生:学校自体が複合施設になっているということもあって、地域の方との交流は盛んですね。子育て支援センターを利用される妊婦さんや赤ちゃんのいる方に、4年生の道徳の時間に来ていただいて、「命の学習」として妊娠・出産の大変さを話してもらったり、児童に赤ちゃんを抱っこさせてもらったりしています。利用者の方も、いずれ自分の子どもが通う学校を見ておきたいという気持ちもあるので、とても協力してくださっています。 ほかにも、見学に来た幼稚園児たちにランドセル体験をしてもらったり、「吉川市立南中学校」の生徒が職場体験に来たりと、近隣の幼稚園や中学校とも連携しています。

教室の引き戸を開放すればより広いスペースが確保できる
教室の引き戸を開放すればより広いスペースが確保できる

――日々児童とふれあう中で、先生方が心がけていることを教えてください。

小山校長先生:本校では、「自分自身のことも、自分の周りにいる人のことも大切にする」という指導を大切にしています。その一環として、児童全員に対して毎月アンケート調査を行っています。学校生活に関する質問に答えるもので、いじめの芽を摘み取るために必要不可欠だと考えています。些細なことでも放っておくと深刻な問題に発展する可能性もありますし、面と向かって打ち明けにくい悩みを見過ごさないためにも今後も続けていきたいと思っています。

天井が高く明るい昇降口
天井が高く明るい昇降口

――美南小での学校生活を、どんな風に過ごしてほしいと思われますか。

小山校長先生:当校の校歌に「ここで過ごした一日一日が 輝く未来へとつながっている」という一節があるのですが、そんなふうに考えながら日々を過ごしてほしいと思っています。 実は校歌の歌詞は、児童と保護者、教員から集めた言葉を作家さんがまとめてくれたものです。なので子どもたちや保護者の「こんな学校にしたい!」という願いがとても込められているんです。4年に一度、音楽鑑賞会に作詞・作曲を担当された音楽家の方を招き、歌に込められた想いを解説していただくのも、他の学校にはない本校の特徴かもしれません。

体育館
体育館

――今後、力を入れて取り組んでいきたい活動について教えてください。

小山校長先生:力を入れたいことは2つあります。1つはICTの活用。効果的でスピーディな指導という点ではまだ教員も勉強段階ですが、今後は企業とのタイアップなども視野に入れて、写真や映像を児童全員でスムーズに共有できるようなネットワーク環境を整えたいと考えています。

校庭に面したバルコニー
校庭に面したバルコニー

もう1つは、体力向上のための取り組みです。体力測定の結果から本校の児童は投力が弱いということがわかりました。そのため、地域のハンドボールチームの監督に来ていただいて、効果的な指導方法などを教えてもらったりしています。体育朝会でも、校庭に線を引いて玉入れの玉を投げ合う遊びを通して、楽しみながら投げる力を伸ばせるように取り組んでいます。

多目的ホール
多目的ホール

――では、吉川美南エリアの魅力はどんなところでしょうか。

小山校長先生:街に活気があるところですね。やはり、新しく入って来る人が多いからでしょう。それに、大きな行事にも協力的な人が多いように思います。5月中旬にPTAの方々が声をかけて敷地内の草取りを行ってくださった時も、多くの人が参加してくださいました。

校門
校門

――最後に、校長先生のおすすめスポットを教えてください。

小山校長先生:真っ先に思い浮かぶのは、校外学習でもお世話になっている「児童館ワンダーランド」ですね。プラネタリウムを併設した児童館です。2018(平成30)年4月、国際宇宙ステーションに滞在している金井宇宙飛行士とリアルタイムで交信するイベントがあり、本校からも代表が1人参加したんですよ。そんな企画を実現できる児童館は、全国でもなかなかないと思います。 また、子どもたちからよく聞くのは、4月に出来たスポーツ用品店「スポーツオーソリティ 吉川美南店」ですね。私も行ってみて感心したのですが、店内に卓球やバドミントン、バッティングセンター、ボルダリングなどを楽しめる場所があって、時間貸しをしているんです。大人も子どもも楽しめるので、家族で訪れるのも良いと思います。

吉川市立美南小学校

校長 小山悟先生
所在地 :埼玉県吉川市美南4-17-3
電話番号:048-984-3730
URL:http://01.yoshikawa-ed.net/minami/
※この情報は2018(平成30)年7月時点のものです。