古民家でいただく上質なフレンチ

restaurant KAM

東川口エリアには、こだわりのグルメを出すレストランが点在する。2021（令和3）年4月JR武蔵野線「東川口」駅南口から徒歩8分の住宅街にオープンした「restaurant KAM」。外観は瓦屋根の２階建て。古民家を改装した店舗はどうみてもフレンチを提供するレストランとは気づかない。庭には多彩な緑が鮮やかな自家菜園。ていねいに育てた野菜や果物、ハーブを使った料理が同店の基礎となっているという。

趣のある店内にテーブルは2卓のみ。知り合いの家の食事会に呼ばれたような普段着感と、上質な料理とドリンクの非日常感が交差する、不思議な感覚を覚えるのではないだろうか。シェフのスペシャリテは『自家製リコッタ』。ヒッコリーの燻香を纏った自家製のリコッタチーズはスモーキーな香りとミルキーな味わいが楽しめる。

シェフの本岡将氏は1993（平成5）年、兵庫県生まれ。南仏、フランス・バスク地方などを回り研鑽を積んだ本格派。2018（平成30）年には、若き才能を発掘するコンペティション「RED U-35」において最年少で準グランプリに輝いた経歴を持つ。パートナーとしてタッグを組むのは田代圭佑氏。ローカルファーストを標榜する一軒家レストラン「Maruta」出身で、二人は幼馴染なのだとか。そんな息のあったコンビが織りなす料理とドリンクのペアリングは訪れるものを魅了し続けている。