街の蕎麦文化を引き継ぐ地元の愛され店

蕎麦処 大鷹

地元の町蕎麦として親しまれているお店
地元の町蕎麦として親しまれているお店

東武東上線「志木」駅から徒歩6分。もともとサラリーマンとして飲食業に携わってきた店主の池田真介さんが、奥様の志津さんとこの蕎麦店をオープンさせたのは2020(令和2)年1月。自ら店を開くという一大決心の裏にあったのは「自らも親しんできた町蕎麦文化を守りたい」という想い。通い続けていた近所の老舗町蕎麦「伊勢源」が惜しまれながらも閉店するという話を聞き、「いつかは蕎麦屋をやりたい」という夢の後押しもあって伊勢源へ弟子入りを申し込み、一から蕎麦づくりを学んだ。

店内には今はなき伊勢源から引き継いだ品々が多くある
店内には今はなき伊勢源から引き継いだ品々が多くある

そんな背景から生まれた「大鷹」が提供するのは、北海道音威子府産の蕎麦粉を使用した二八蕎麦。気温や湿気に考慮して打つ蕎麦は、しっかりとしたコシと、喉越しの良さが際立つ逸品。また、そんな蕎麦をより味わい深いものにするのが、出汁のきいた濃いめのかえしだ。かけつゆ、もりつゆとで異なる醤油を使って作るというこだわりのかえしは、シンプルな蕎麦の美味しさをしっかり引き立ててくれる。

複数の旬の野菜の天ぷらを楽しめる人気メニュー「天せいろ(上)」
複数の旬の野菜の天ぷらを楽しめる人気メニュー「天せいろ(上)」

定番蕎麦から季節限定まで数多く並ぶメニューの中でも店のおすすめは、2本の海老と色とりどりの旬の野菜の天ぷらがついたボリュームのある「天せいろ(上)」。薄衣でカラッと揚げられたサクサクの天ぷらの秘訣は油。少しでもへたってしまったら新しいものに替えて状態を整え、素材の美味しさが伝わる揚げ上がりを心掛けているという。

店主・池田真介さんと女将・志津さん
店主・池田真介さんと女将・志津さん

また、同店では伊勢源直伝の「鍋焼きうどん」や「麻婆うどん」といった変わり種、さらには蕎麦屋が作る「親子丼」など、ここでしか食べられないメニューも並ぶ。リピーターが多いというが、その理由はそういったメニューのバラエティの豊富さと、店主や女将をはじめとするスタッフの温かいおもてなしに由来する。「せっかく美味しいものを食べようと来てくれたのだから、気持ちよくなって帰ってもらいたい」。そんな想いでつくる店には、初めて来た一人客でもほっとできる心遣いが至る所に行き届いている。

子ども連れもゆっくりできる半個室も完備
子ども連れもゆっくりできる半個室も完備

蕎麦処 大鷹
所在地:埼玉県志木市幸町1-6-59 
電話番号:080-3127-0141
営業時間:11:00~15:00(L.O.14:00)※金・土曜日は17:00~21:00(L.O.20:00)も営業
定休日:水・木曜日
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