つくばエクスプレス開通で利便性が向上した八潮市の拠点、「八潮」駅周辺に暮らす

東京都心から約15kmの潤い豊かな街、八潮市

八潮市は埼玉県の東南部、東京都心から約15kmに位置し、綾瀬川や垳川を挟んで東京都足立区と接している。八潮市東側を流れる中川沿いに広がる「中川やしおフラワーパーク」など自然も豊かだ。

四季の花が美しい「中川やしおフラワーパーク」
四季の花が美しい「中川やしおフラワーパーク」

2005(平成17)年のつくばエクスプレス開通により、八潮市内にも「八潮」駅が設けられ、東京都心方面への所要時間が大幅に短縮された。これに合わせ、八潮市内では土地区画整理など都市インフラ整備が進み、成熟した都市へ進化している。とくに「八潮」駅前は大規模ショッピング施設も充実し、暮らしやすい街として注目を集めている。

交通アクセスと買い物の利便性が魅力

八潮市の人口・生産年齢人口は、つくばエクスプレス開通前の2004(平成16)年との比較でいずれも上昇している。

年度 総人口 うち、15~64歳の生産年齢人口
2004(平成16)年 76,121人 55,026人
2023(令和5)年 92,527人 60,246人

2022(令和4)年9月に行われた「第18回八潮市市民意識調査」によると八潮市に住み続けたいと考えている市民は66.4%であった。住み続けたい理由としては「通勤・通学の便が良い」「住みなれていて愛着を感じる」「買い物の便が良い」という回答が多かった。

八潮市に住み続けたい理由に対する回答結果(引用:「第18回八潮市市民意識調査 調査報告書」)
八潮市に住み続けたい理由に対する回答結果(引用:「第18回八潮市市民意識調査 調査報告書」)

八潮市ではつくばエクスプレスなど交通アクセスに恵まれ、ショッピング施設が充実していることから多くの人が暮らすようになり、その利便性に魅力を感じている市民が多いと考えられる。

誕生祝金支給など充実した子育て支援

八潮市ではファミリー層が増加していることから、保育施設の整備にも力を入れてきた。現在、八潮市内には公立保育所が4か所、私立の保育所・認定こども園が17か所、私立の小規模保育施設が15か所あり、2024(令和6)年4月には小規模保育施設の「エンジェルハウス八潮園」も開園した。

八潮市では市内に暮らす子ども1人につき3万円の誕生祝金を支給するなど豊富な子育て支援も魅力だ。2024(令和6)年4月から子ども医療費助成の対象が18歳になる年度末まで拡大され、子育て支援がさらに充実している。子ども医療費助成をはじめ子育て関連の手続きは「八潮市役所」のほか「八潮市役所 駅前出張所」でも可能だ。

子育て関連の手続きにも対応する「八潮市役所 駅前出張所」
子育て関連の手続きにも対応する「八潮市役所 駅前出張所」

八潮市は子育て支援の拠点として、「八潮」駅付近に「やしお子育てほっとステーション」を設けた。ここでは、子育て経験者が子育て中のファミリーを訪問して、子育て相談や「子育てひろば」への同行を行う「ホームスタート事業(家庭訪問型子育て支援)」、子育てファミリーのニーズを聞きながら子育てサービスを紹介する「子育てコーディネーター(利用者支援)」などきめ細やかな子育て支援を実施している。さらに、乳幼児が遊べ、保護者が交流できる「子育てひろば」も用意されている。

「中川やしおフラワーパーク」や隣接する「中川やしお水辺の楽校」など豊かな自然を感じながら遊べる場所が多いのもうれしい。

八潮市の発展をリードする潮止地域

八潮市では2023(令和5)年3月に都市計画マスタープランを改定し、「次代へつづく、暮らしやすさが実感できる都市 やしお」を将来像として街づくりを進める方針とした。この中で市内を八條地域、潮止地域、八幡地域に分け、地域別に具体的な取り組みを示している。

「八潮」駅前の街並み
「八潮」駅前の街並み

つくばエクスプレス「八潮」駅周辺に広がる潮止地域は、土地区画整理事業などで都市インフラが整備され、八潮市の新たな拠点として成長したエリアだ。つくばエクスプレス開業以降、人口が増加し、八潮市の発展をリードする地域でもある。潮止地域には「やしお駅前公園」で夏に夜市が開かれるなど、市民の憩いの場も多い。

八潮市では潮止地域の整備方針を「やしおの玄関口にふさわしい 品格と活気のあるまち」とし、土地区画整理事業をさらに進め、ショッピング施設や公共施設、子育て支援施設の整備を行い、拠点性を高めることとしている。

八潮市の拠点として成長した「八潮」駅周辺

「八潮」駅周辺はスーパーマーケット「カスミ フードスクエア 八潮駅前店」を中心に多くの店が集まる「フレスポ八潮」などショッピング施設が充実し、潮止地域の中心地として発展してきた。スーパーマーケットは他にも「ヤオコー 八潮店」があり、買い物の利便性に恵まれている。

つくばエクスプレスに乗れば「秋葉原」駅まで19分でダイレクトアクセスでき、交通アクセスもよい。2024(令和6)年3月から「八潮」駅には快速を含めすべての電車が停車するようになり、さらに便利になった。「やしお駅前公園」や近隣を流れる中川など自然も身近だ。

つくばエクスプレス「八潮」駅
つくばエクスプレス「八潮」駅

八潮市の新たな拠点として発展を続ける「八潮」駅周辺は、今後のさらなる利便性向上も期待できる有望な街だろう。

つくばエクスプレス開通で利便性が向上した八潮市の拠点、「八潮」駅周辺に暮らす
所在地:埼玉県八潮市 

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