川越市南部の緑豊かで穏やかな大東地区にあり、生活利便に恵まれた「南大塚」駅周辺

蔵造りの街並みが残る「小江戸」川越

川越市は埼玉県の中央部よりやや南部、武蔵野台地の東北端に位置する。面積は109.13平方kmで約35万人が暮らしている。東京都心から約30kmにあり、3本の鉄道で東京都内と結ばれる好立地にありながら、「小江戸」として知られる深い歴史と豊かな自然に彩られ、落ち着いた佇まいを併せ持つ。

川越は古くから地域の中心地として発展してきた。平安時代に河越氏の拠点となる「河越館」が置かれ、周辺地域を支配した。室町時代には太田道真と道灌が現在の「初雁公園」周辺に「河越城」を築くと、城下町として発展。江戸時代の川越は江戸の北の防衛拠点として整備され、新河岸川を利用した水運の要衝としても栄えた。

明治時代の大火により川越の中心地の大部分が焼失した。この時、蔵造りの建物は被害が少なかったため、蔵造りの建物が相次いで建てられた。現在もその多くは残っており、蔵造りの街並みは「小江戸」と称され、国の重要伝統的建造物群保存地区として保全されている。

きめ細やかな子育て支援を実施

川越市は学びの本質を具現化する「川越教育スタンダード」を定め、幼稚園や保育施設から小学校へのスムーズな移行を目指す「川越市ときも学びのプロセス」を策定するなど教育に力を入れている街としても知られる。川越市内には保育施設や幼稚園も充実。図書館は「中央図書館」をはじめ5施設あり、「川越市立美術館」など文化施設が多いことから、情緒教育という点でも子育て世代に人気だ。

子育て支援も手厚い。双子以上の子どもがいる母親には、産前産後の体調不良などで家事や育児が困難な場合にヘルパーが訪問し手伝いをしてくれる「多胎児産前産後ヘルパー派遣事業」が行われている。「ホームスタート・家庭訪問型子育て支援事業」では6歳未満の子どもがいる母親が子育てに困っている時に先輩となる母親ボランティアが訪問し、相談に乗ってくれる。3人目の子どもがいるファミリーには「川越市3キュー子育てチケット」として、家事ヘルパーやベビーシッターなど子育て支援サービスに利用できるチケットも配布される。

子ども医療費助成は2024（令和6）年4月1日診療分から18歳の年度末までに拡大されるほか、「川越市大学奨学金」や「交通遺児奨学金」などの支給も行われている。

川越市内の空き家情報を掲載したWebサイト「空き家バンク」をはじめ、「川越市住宅改修補助金制度」、「旧耐震建築物の耐震診断・耐震改修補助制度」、「再生可能エネルギー機器等普及促進事業補助金」といった住宅関連の補助も多い。

生活利便と住環境のバランスがよい大東地区

川越市では市域を11地区に分類し、各地区の特性に合わせて街づくりを進めている。川越市の南西部に位置する大東地区は、国道16号が通過し、関越自動車道「川越」ICを擁するなど道路交通の要衝として機能する。一方で農業も盛んで、緑に恵まれた穏やかな風景も広がる。

こうした特徴を持つ大東地区では「文教と田園と花の香、夢が広がる活き活き 大東」をキャッチフレーズに、バランスの取れた発展を目指している。

人口は増加から横ばいへ、地価は上昇

2024（令和6）年1月1日現在、大東地区では川越市の11地区中3番目に多い人口を誇り、2005（平成17）年から10年間、緩やかに増加してきた。今後、人口は横ばい傾向から減少に転じながらも、その減少幅は比較的少ないと予想されている。

また、『令和5年度埼玉県地価調査』によると、大東地区にある南台3丁目の地価は川越市中心市街地の新富町1丁目などに比べ安価だが、前年に比べ2.8％上昇した。これは大東地区の将来性を反映しているとも考えられる。

コンパクトなエリアで生活利便施設を使いこなせる「南大塚」駅周辺

「南大塚」駅は大東地区の玄関口として機能している。「南大塚」駅からは西武新宿線で「高田馬場」駅や「西武新宿」駅にダイレクトアクセスでき、交通アクセスの利便性が高い。川越市の中心市街に面する「本川越」駅にも4分で到着する。

「南大塚」駅南口にはスーパーマーケット「いなげや 川越南大塚駅前店」やドラッグストア「ウェルパーク 川越南大塚駅前店」が並び、買い物も便利だ。緑豊かで子どもがのびのび遊べる「南台ふじみ公園」が広がるほか、子育てサロンが開かれ、子ども向けのイベントも多い「大東南公民館」も近い。

長い歴史と豊かな自然が織りなす穏やかな街並みと充実した子育て支援を併せ持つ川越市。中でも「南大塚」駅周辺はコンパクトなエリアに生活利便施設がまとまり、ファミリーにぴったりの街と言えそうだ。

川越市南部の緑豊かで穏やかな大東地区にあり、生活利便に恵まれた「南大塚」駅周辺
所在地：埼玉県川越市