深谷に暮らすFUKAYA AREAGUIDE

貴重な建築群にお店が入る老舗酒蔵跡地

七ツ梅酒造跡

七ツ梅酒造跡
七ツ梅酒造跡

JR「深谷」駅から徒歩10分ほど、旧中山道沿いにある「七ツ梅酒造跡」。1694(元禄7)年に近江商人の田中藤左衛門が創業した酒造である。300年の歴史を持ち、県内でも1、2を競う老舗蔵元であった。2004(平成16)年に廃業してからは所有者の意向を受け、「一般社団法人まち遺し深谷」が運営・管理を行っている。歴史的建造物の保全と市街地の活性化に取り組むため、施設は無料一般開放されている。

「七ツ梅酒造跡」内観
「七ツ梅酒造跡」内観

約950坪の広い敷地には、1933(昭和8)年に建てられた木造店蔵づくりの「母屋」、1914(大正3)年に建造された「店蔵」などの建造物が並んでおり、江戸時代から連綿とつづいてきた歴史を感じることができる。「精米蔵」は木骨下地の煉瓦組積蔵造りで、外壁は当時の深谷で製造された煉瓦が使用されている。最も古い建物である「釜屋」は、創建当初から江戸末期頃に建てられたという。木骨士壁下地の土蔵造り、切妻屋根で釜場に隣接して建てられた煉瓦煙突が象徴的である。

煉瓦造りの建物も
煉瓦造りの建物も

「七ツ梅酒造跡」の楽しみ方は、歴史的建造物の観賞だけではない。映画館や飲食店といったテナントが入っているのだ。「深谷シネマ」は、全席自由席(固定57席)のミニシアター。大型シネマコンプレックスとは異なる映画体験が楽しめる。「須方書店」は古書の販売、買い取りを行っている。ふらりと立ち寄れば、面白い本との出会いが待っているかもしれない。

まるでタイムスリップしたかのような感覚になる
まるでタイムスリップしたかのような感覚になる

その他にも、ハンドメイド商品の販売などを行うボックスマーケットや、手相占い、ヴィンテージアイテムを扱う店舗もあり、幅広い楽しみ方ができる。また、もんじゃ焼き店やスペシャルティコーヒーを提供するコーヒースタンドなども、テナントとして入っている。

「七ツ梅酒造跡」深谷シネマ
「七ツ梅酒造跡」深谷シネマ

七ツ梅酒造跡
所在地:埼玉県深谷市深谷町9-12 
電話番号:048-573-8707
電話受付時間:11:00~17:00
定休日:火曜日、他不定休
https://www.machinokoshi.com/

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