白山ベーグル 越谷大袋店

東京・白山で友人3人でカフェを運営していた店主の柴﨑清憲さん。店の外に行列ができるほどの人気店に成長させた後、各自が独立して店を開き、柴崎さんは自身の地元であるこの大袋に2012（平成24）年、ベーグル専門店をオープン。白山時代に作っていたベーグルを元に試行錯誤してオリジナルベーグルを開発し、県外からもベーグル好きが訪れるほど評判のベーグル店として知られている。

ベーグル作りは、水分量や気温などのわずかな差で仕上がり具合もまったく変わるため、季節や日々の天候によって発酵時間や水分量を変えているという柴崎さん。いろいろな条件を考慮した上で行き着いたのは、牛乳、卵、バター、マーガリン、白砂糖は使用せず、北海道産小麦と天然酵母で約72時間の発酵時間をかけてつくる体にやさしいベーグル。これも自分の子どもが食べられるものをという親心から生まれたベーグルの姿。

これほどに手間をかけたとしても「決して苦ではない」という柴崎さんの言葉の裏には「いいものを作りたい」という想いがある。「買ってくださる方の顔が思い浮かぶんですよ。その方達のことを考えて作っています」。店には次から次と客が訪れるが、ほとんどが顔見知りのリピーター。日々会話を交わし、年月を経て根づいた信頼関係こそ、柴崎さんが大切にしているものだ。

そんないくつもの想いが詰まったベーグルは、もっちりとした弾力があり、1個食しただけでも満足感がある逸品。数あるベーグルの中でも年間を通して人気が高いのは、シンプルに小麦の香りと味わいを楽しめる「越谷プレーン」や控えめな辛さで子どもも食べやすい「めんたいチーズ」、チョコレートの程よい甘さが味を引き立てる「チョコレートチップ」など。他にも季節に合わせた魅力的なメニューが複数あり、選べる楽しみがあるのもうれしい。また、ベーグル単品の他にも、注文後に店内で作る、具材をたっぷり挟んだホットベーグルサンドも好評。アボカドシュリンプや生　ブルーベリージャムとクリームチーズなど、惣菜系からデザート系まで種類も豊富でしっかり食べ応えもある人気メニューだ。

「ベーグルを1日に食べる3食のうちの1食にしてもらえたら」と語る柴﨑さん。毎日食べても飽きない、体にいいものを提供したいというモットーの下、納得のいくベーグルを追求し続けている。明るい奥様との二人三脚の心温まる接客も魅力のお店には、今日も人が絶えず訪れる。

白山ベーグル 越谷大袋店
所在地：埼玉県越谷市袋山1418 
電話番号：048-976-2711
営業時間：10:00～19:30※売り切れの場合は17:00閉店
定休日：水・木曜日※臨時休業あり
※臨時休業はHPや店頭で告知
https://www.instagram.com/hakusanbagel/