宿場町の歴史を受け継ぎ、さらに進化を遂げた街

草加市松原で暮らす

草加市松原二丁目は、東武スカイツリーライン「獨協大学前<草加松原>」駅の西側に広がるエリアだ。近隣には「草加宿」の面影が残る街並みが見られる一方、近年は都市インフラの再整備が進み生活の利便性が高まってきたことから、快適な住宅地として注目を集めている。

●日光街道の宿場街として発展

「草加宿」は江戸時代に整備された日光街道の江戸から2番目の宿場として設置。宿場としての機能は比較的小規模だったものの、市が開かれ、商業の中心地として発展を遂げたという。また「草加宿」は綾瀬川近くという地理的条件を生かし、水運の拠点としても発展。河岸も整備されていた。

草加宿の名所として親しまれた草加松原
草加宿の名所として親しまれた草加松原

「草加宿」の北側には街道沿いに松が植樹され、やがてこの松並木が「草加松原」と呼ばれるようになった。松原という地名もこの草加松原に由来している。現在も、旧日光街道沿いに「草加松原遊歩道」が伸び、「千本松原」や「矢立橋」など当時の面影を感じられるスポットも残っている。

完成当時は東洋一の規模を誇った松原団地
完成当時は東洋一の規模を誇った松原団地

1962(昭和37)年に東武伊勢崎線(愛称・東武スカイツリーライン)と営団地下鉄(現・東京メトロ)日比谷線の直通が開始されると、東京都心への交通アクセスが飛躍的に向上。完成当時は東洋一といわれた「松原団地」など多くの住宅開発が進められた。人口も急速に増加し、1968(昭和43)年には埼玉県で8番目の10万都市に成長。「松原団地」は老朽化のため、2002年(平成14年)から大規模団地「コンフォート松原」に建て替えられ、緑道や樹木などの豊かな自然環境を残しながら、住みやすく災害に強いまちに生まれ変わった。

●都市インフラの再整備で暮らしの利便性が大幅アップ

近年開園した「草加市立さかえ保育園」
近年開園した「草加市立さかえ保育園」

近年の松原二丁目周辺では、都市インフラの再整備が続けられ、時代に合わせた暮らしやすい街へと変化を遂げている。とくに子育て・教育施設は、「草加市立さかえ保育園」開園や「草加ひまわり幼稚園」の新園舎完成、「ひかり幼稚園」の移転、「草加市 子育て支援センター」のオープンなどが相次ぎ、子育てしやすい街としても注目されている。また、2014(平成26)年には「草加市立栄小学校」の新校舎が完成を迎え、快適な環境で学習できるようになった。

「松原団地記念公園」開園で街の緑が充実
「松原団地記念公園」開園で街の緑が充実

2013(平成25)年には「獨協大学前<草加松原>」駅直結のショッピングセンター「エキア松原」がオープン、2016(平成28)年には「埼友草加病院」が開院し、生活の利便性が向上しつつあるほか、2014(平成26)年に完成した「緑のプロムナード」や、2015(平成27)年開園の「松原団地記念公園」と、公園・緑地も充実している。さらに、新たなショッピングセンターの計画もあり、今後の発展も期待できそうだ。

●東京メトロ日比谷線直通電車で東京都心直結

松原二丁目は交通アクセスの利便性も大きな魅力になる。最寄りの「獨協大学前<草加松原>」駅からは、東武スカイツリーラインが利用可能。「獨協大学前<草加松原>」駅に発着する電車の大部分は「北千住」駅から東京メトロ日比谷線に直通し、「秋葉原」駅や「銀座」駅など東京都心にダイレクトアクセスできる。また、1駅隣の「草加」駅には全ての列車が停車するので、都心方面にもよりスムーズに移動できるだろう。

エリアの西側を通過する国道4号をはじめ幹線道路が近隣に多いことから、自動車での移動も便利だ。国道4号を北に走ればすぐに東京外環自動車道の「草加」ICがあり、接続する常磐自動車道や東北自動車道、関越自動車道などにもスムーズにアクセスできる。

●近隣にスーパーマーケットが充実、大型ショッピングセンターも日常圏内

「東武ストア 松原店」などスーパーマーケットが多数
「東武ストア 松原店」などスーパーマーケットが多数

松原二丁目周辺はショッピング施設も多い。スーパーマーケットは「マルエツ 松原店」や「東武ストア 松原店」、ドラッグストアも「ウエルシア薬局 草加松原店」などがあり、日常の買い物で不便を感じることはないだろう。

ホームセンター併設の「スーパーバリュー 草加店」が近くにあるほか、少し足を伸ばせば「イオンレイクタウン」や「ららぽーと新三郷」などの大型ショッピングセンターも多く、自動車での買い物もしやすい。

●幼稚園・保育園が多く、緑豊かで子育てしやすい街

「草加市 子育て支援センター」も近くて安心
「草加市 子育て支援センター」も近くて安心

松原二丁目付近には「獨協大学」のキャンパスがあり、アカデミックな雰囲気が漂うエリアだ。教育・子育ての場としても魅力が多く、子育てファミリーには欠かせない幼稚園・保育園はエリア周辺に多数。子どもに合った施設に通わせることができそうだ。「草加市 子育て支援センター」や、児童館の「わくわくタウン松原」など子育てファミリーにうれしい施設も充実している。

市民祭りの会場になる「まつばら綾瀬川公園」
市民祭りの会場になる「まつばら綾瀬川公園」

子どもの遊び場に適した規模の公園も多く、「獨協大学前(草加松原)」駅東側の綾瀬川沿いなど自然に親しめるスポットにも恵まれている。この綾瀬川沿いに整備された「まつばら綾瀬川公園」は市民まつりの会場にもなり、イベントへの参加が気軽にできるのもうれしい。

草加市松原二丁目エリアは、東京都心直結の交通アクセス、充実したショッピング施設、歴史の香りが漂う緑豊かな街並みと、ファミリーが快適に暮らすために必要な要素が揃っている街といえよう。

草加市松原で暮らす
所在地:埼玉県草加市