国道254号和光富士見バイパス、志木市から富士見市間開通でさらなる発展に期待

有料道路として開通した国道254号富士見川越バイパス

国道254号富士見川越バイパス
国道254号富士見川越バイパス

国道254号は東京都文京区から埼玉県、群馬県を経由し長野県松本市に続く、関東地方の幹線道路の一つだ。このうち東京都から埼玉県川越市の区間は、江戸時代に整備された江戸と「川越城」を結ぶ川越街道をルーツとしている。

明治維新後もこの区間は埼玉県南部の主要道路として多くの人が行き交っていたが、戦後は自動車の普及により交通渋滞が深刻化してきた。そのため、国道254号の東側にバイパスを整備することになった。

このうち富士見市の国道463号浦和所沢バイパスから川越市の国道16号川越バイパス間は1981(昭和56)年に4車線の富士見川越有料道路として開通している。富士見川越有料道路は2009(平成21)年に無料開放され、国道254号富士見川越バイパスとなった。

国道254号和光富士見バイパスの志木市から富士見市間も開通

国道254号和光富士見バイパス
国道254号和光富士見バイパス

国道463号浦和所沢バイパスから和光市の国道298号東京外かく環状道路の間でも1991(平成3)年度から国道254号和光富士見バイパスとして工事が始まった。

第1期区間の国道298号東京外かく環状道路から朝霞市の新盛橋交差点の間は2車線で暫定開通したのち、一部区間は4車線への拡幅も完成している。さらに、2023(令和5)年7月29日に国道463号浦和所沢バイパスから志木市中宗岡間が暫定3車線で開通した。

埼玉県南部の新たな動脈に

フルIC化の整備が進む、「三芳スマート」IC
フルIC化の整備が進む、「三芳スマート」IC

国道254号和光富士見バイパスの起点は外環自動車道「和光北」ICに隣接しており、国道463号浦和所沢バイパス、関越自動車道「所沢」IC方面へのアクセスも向上。他の区間で続く事業が完了すれば、埼玉県南部のアクセス性を大きく向上させる新たな動脈となるだろう。

関越自動車道では新潟方面への入口と新潟方面からの出口のみだった「三芳スマート」ICに東京方面への入口と東京方面からの出口を追加するフルIC化も進められており、これらと併せて埼玉県南部広域の交通円滑化が図られるだろう。

集積する公共施設やショッピングモールへのアクセスも向上

国道254号富士見川越バイパス沿いにある「三井ショッピングパーク ららぽーと富士見」
国道254号富士見川越バイパス沿いにある「三井ショッピングパーク ららぽーと富士見」

さらに国道254号和光富士見バイパスの開通により、生活道路を通過していた自動車が減り渋滞緩和も期待できる。歩行者や自転車も安心、安全に通行できるようになりそうだ。

国道254号富士見川越バイパス沿いは「富士見市役所」、「イムス富士見総合病院」など公共施設や医療機関も集まる。2015(平成27)年には約300店舗が集まり、シネマコンプレックス「TOHOシネマズららぽーと富士見」も併設する「三井ショッピングパーク ららぽーと富士見」が国道254号富士見川越バイパス沿いにオープンするなど、大きく発展を遂げたエリアだ。国道254号和光富士見バイパスの開通で、これらの施設へのアクセスも改善する。

残る区間の開通でさらなる発展に期待

東京方面へのアクセスは更に快適になる見込みだ
東京方面へのアクセスは更に快適になる見込みだ

国道254号和光富士見バイパスは引き続き残る区間の工事も進められる。また、国道298号東京外かく環状道路から笹目通り間の国道254号和光バイパスも都市計画決定が完了しており、順次整備が始まる予定だ。これらが全通すれば東京都内方面への所要時間短縮も期待される。

国道254号のバイパス整備でさらなる発展も期待される埼玉県南部エリアの今後から目が離せない。

 

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